ちくま新書<br> ルポ 児童相談所―一時保護所から考える子ども支援

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ちくま新書
ルポ 児童相談所―一時保護所から考える子ども支援

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480069399
  • NDC分類 369.43
  • Cコード C0236

出版社内容情報

自ら住み込み、100人以上の関係者にインタビューし「一時保護所」の現状と課題解決策を探る。若き社会起業家による、未来への提言。

慎 泰俊[シン・テジュン]

内容説明

児童相談所併設の一時保護所は、虐待を受けた子どもや家庭内で問題を起こした子どもらが一時的に保護される施設。経験者の声は「あそこは地獄」、「安心できた」と二つに分かれる。社会起業家である著者自ら一〇カ所の一時保護所を訪問、二つに住み込み、子供たち、親、職員ら一〇〇人以上のインタビューを実施。一時保護所の現状と課題点を浮かび上がらせ、どのように改善したらよいのか、一方的でない解決の方向性を探る。

目次

序章 「一時保護所」とは、どういう場所なのか
第1章 「一時保護所」で、子どもたちはどう過ごしているか(子どもたちの一日;保護所間格差は、なぜ起きているのか)
第2章 子どもたちの生活環境―様々な証言から(職員と、そこで生きる子どもたちのギャップ;一時保護所の運営を規定するもの;ルールを破ったら、どうなるのか)
第3章 児童相談所と一時保護の現状(「むしろ、かかわらないでほしい」という意味;なぜ、子どもたちは一時保護所にやってきたのか;一時保護決定後、保護所での生活が始まる;一時保護委託の拡大がカギ;児童相談所は、どうあるべきなのか;増加する貧困と虐待;激務に明け暮れる児童相談所)
第4章 よりよい子ども支援のために(行政ができることは何か;民間の人間にできることもある)

著者等紹介

慎泰俊[シンテジュン]
1981年東京生まれ。朝鮮大学校政治経済学部法律学科卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。モルガン・スタンレー・キャピタルとユニゾン・キャピタルを経て、五常・アンド・カンパニーを創業、途上国の貧困層に小規模の金融サービス(マイクロファイナンス)を提供する信用組合を各国で経営している。仕事の傍ら、2007年にNPO法人Living in Peaceを設立し、日本初の「マイクロファイナンス・ファンド」を企画するとともに、国内で社会的養護下の子どもの支援をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

69
『世界の貧困に挑む』の著者が、一方でNPOで取り組んでいるのが児相の一時保護所問題。本書でも取り上げられているように、本来親のネグレクトや暴力により保護されたはずが、学校に通うこともできず、規則と監視(まるで刑務所のよう)の中で暮らすケースは、運営側の「事なかれ」で子どもの立場からのやり方ではない。しかし本書はそうした問題を論難するのではなく構造的に捉え、データに基づき有資格職員の増員と予算増額を主張している。また、一時保護委託など地域との連携、さらには良好な児相・一時保護所の紹介もあり、バランスも良い。2025/05/18

こばまり

51
児童相談所に併設される一時保護所の現状と問題点、利用者職員双方の声、改善策等、手っ取り早く知識を得られる。つくづく医療介護福祉は“地域”がキーワードであると感じるが人材・財源等、果たして地域に如何程の体力があるのか、地域格差をどう解消するのかと不安にもなる。2019/02/07

mana

44
児童相談所や、その中にある一時保護所の格差。少年院のような厳しい場所と、家庭のような温かい場所と…。滞在期間や満足感、適応にもかなり差があり、それは行政や職員に大きく左右される。子供にはなんの落ち度もないからこそ、こういった格差は是正されるべき。地域で見守る子育てが薄れてきたことも問題。一時保護委託がもっと広がれば、友達と引きはがされることもなく、子供に傷を負わせることもなく、人と人との関わりが深くなるだろう。パンク寸前で疲弊した現場ばかりを叩くのは簡単。かなり学ぶことが多かった良書。2023/01/11

ぼのり

41
一時保護所には施設格差があり、子供達はある日突然、連れてこられた途端、番号が振られた下着を与えられ、自由や権利も全て奪われ、刑務所の如く管理・監視されることも少なくないという現状に衝撃を受けた。と同時に、児相の現状…職員1人当たりの担当は100件以上。虐待だけでなく非行や発達障害、貧困、親の相談対応や家庭支援など問題は様々あるのに、全て児相に一極集中。作者自ら一時保護所へ泊込み体験。子供、親、職員など多方面からの聞き込みと多数のデータを用い、客観的な視点から検証、問題提起をしてる良作!(2019-066)2019/03/06

ゆう。

30
一時保護所の実態と課題を捉えたルポです。一時保護所は、虐待や非行など様々な理由により児童相談所により保護された子どもが、その後の行き先が決まるまで入所する一時的な施設です。そのまま社会的養護に置かれる場合もあれば家庭に戻される場合もあります。子どもにとっては本来、安心と安全、人権が保障される場でなければなりませんが、管理的である所もあります。本著はそうした問題点を見ることができると思います。また、著者なりの解決策が提示されており、今後の保護のあり方を議論するうえで一つの材料になると思いました。2017/01/10

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