ちくま新書<br> 家族幻想―「ひきこもり」から問う

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ちくま新書
家族幻想―「ひきこもり」から問う

  • 杉山 春【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2016/01発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068699
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

現代の息苦しさを象徴する「ひきこもり」。閉ざされた内奥では何が起きているのか?〈家族の絆〉という神話に巨大な疑問符をつきつける圧倒的なノンフィクション

内容説明

現在、「ひきこもり」と呼ばれる人々の数は、およそ七〇万人、親や社会の価値観でみずからを束縛した挙句、羞恥心と屈辱にまみれざるをえなかった彼・彼女たち。ひとたび密室に閉じこもれば、家庭は激しい暴力に満ちた世界へと一変することも…。現代を支配する息苦しさの象徴である「ひきこもり」を長年にわたった取材し、絶望の底で現代の辛苦に寄り添ってきた著者が、“家族の絆”という神話に巨大な疑問符をつきつける。閉ざされた内奥に目を凝らし、現代の希望を探しもとめる圧倒的なノンフィクション。

目次

第1章 ひきこもり七〇万人の時代―閉じてゆく核家族
第2章 家族という幻想―近代日本のイエ制度
第3章 私の中のひきこもり―内在的に問う
第4章 家族の絆という神話―価値を継承する装置
第5章 親たちの苦悩―親を降りられない父と母
第6章 見えないイエ制度―自己卑下という地獄
第7章 ひきこもりの女性たち―家族が解体されるとき
終章 家族をひらく―自分の場所を社会につくる

著者等紹介

杉山春[スギヤマハル]
1958年生まれ。雑誌記者を経て、現在、フリーのルポライター。困難家庭で育った青年たちの支援にも携わった経験をもつ。著書には『ネグレクト』(小学館、小学館ノンフィクション大賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆいまある

86
優れた書き手である杉山春さんだが、この頃はまだ杓子定規で断定口調である。引きこもりは家制度を継続しようとする思いの被害者であると言う。自分の家庭以外の価値観に触れることは大事だろう。それはその通りなのだが、発達障害特性の過敏さという側面もやはり大きいと思う。子供が社会に馴染めないと親が気がつくのは案外高校生ぐらいの時が多いようで、そんなもんだよなと気が軽くなる。引きこもり対策について知りたければ、林恭子さんのひきこもりの真実のほうがお勧め。2023/12/17

佐島楓

57
比較的高齢の方の例や、女性のひきこもりも扱うなど、広く取材なさっている。家制度や当事者の親御さんのさらに上の世代まで調査し、原因を探り出そうとしているのも目をひいた。どのようなケースであろうと、苦しまずしてひきこもっている例はおそらく皆無であろう。著者は共に苦しむことでそれをあらわそうとなさっている。2016/04/07

こばまり

41
最も興味が引かれたのは他レビュワー氏等に賛否両論ある、著者の家庭環境に関する記述だった。『ネグレクト』然り、このような人が家族を生涯のテーマとして、熱量高く取材していくのだなと感じ入った次第。育った環境の影響は大きいと、自らを顧みても思う。2023/07/23

壱萬弐仟縁

40
70万人いるというひきこもり(表紙見返し)。現代のひきこもりは、内面化した価値観に合わない自分自身が社会に漏れ出すことを防いでいる。ひきこもりは自傷行為(029頁~)。ひきこもりそれ自体に問題はあるが、唯一いいとすれば、放射能被曝から避けるためにひきこもるのであれば、これは正当防衛かもしれない。第3章には上松が出てきて驚かされた。ひきこもりの本質は、インタビューが受けられないということ(134頁)。ひきこもりの人は自殺もするという(158頁)。列車を止めない自殺だとは思うが、家族はたまったものではない。2016/07/11

どぶねずみ

36
ひきこもりの事例も様々だが、原因は子どもの頃に自分の意思を主張できなかったり、親の期待が大きすぎて応えられなかったりというケースが多いようだ。目をかけてくれる人がいるって幸せじゃないのかとも思うが、積もり積もって形成されてしまう闇の心に理解できないわけでもない。ウチにも10年を越えるひきこもりがいる。自分を正当化したい、誰かを自分の所有物にしたいという願望と理性との狭間に揺れ動き、DVなどが生じる。値踏み社会から少しでも自由になることが大切と本書は語るが、私はひきこもりとどう接していけばよいのか知りたい。2020/10/17

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