出版社内容情報
愛らしいスズメ、人間をも利用する賢いカラス、情熱的な求愛をするハト……。町で見かける鳥たちの生活には、発見がたくさん。 カラー口絵など図版を多数収録!
内容説明
町の中で見かける鳥たちには、実は意外な面が多くある。スズメはいったい、どこに住んでいる?ハシブトガラスとハシボソガラスはどうやって見分ける?四季を鳥から知る方法は?都市で鳥とうまく共生するにはどうするべき?関心をもって見てみると、身近な鳥の生活は発見の宝庫である。さあ、この本をもって町に出よう!カラー口絵など図版を多数収録!
目次
第1章 鳥にとって町はどんなところか?
第2章 スズメ―町の代表種
第3章 ハト―いつからか平和の象徴
第4章 カラス―町の嫌われ者?
第5章 町で見かける他の鳥たち
第6章 都市の中での鳥と人
著者等紹介
三上修[ミカミオサム]
1974年松江市生まれ。2004年、東北大学大学院博士課程修了。博士(理学)。北海道教育大学函館校准教授。鳥の行動や生態、特にスズメなど都市の鳥類の研究を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
145
私たちの街にも、雀、鳩、燕、カラス以外に沢山の鳥が棲んでいます。自然豊かな地を求めて集まる鳥だけでなく、意外と街が棲みやすいという鳥もいます。朝夕、確かに耳を澄ますと色んな鳴き声が聴こえてきて嬉しくなります。…都市に棲む鳥たちが、人工物へ適応していく力に頭が下がります。鳥と人とがもう少し仲良く出来ればいいですね。そして、作者の鳥への愛が伝わります。一羽を追い続けて観察することは非常に困難なようです。…季節によって大地を自由自在に渡る鳥に憧れます。鳥には鳥の大変さがあるようですが、空を飛べるって素敵ですね。2019/12/07
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
126
著者はスズメなど日本の都市環境に住む野鳥の生態を研究している。その名前をどこかで見たことがあるなぁと思ったら、大学のサークルの後輩でした。野鳥なんて、スズメ、ハト、ツバメ、カラスしか知らないけど、バードウォッチングとかも面白そう。街で見かけるスズメっていったいどういう暮らしをしているのだろうか?なんてことに興味のある方にはぴったりな本です。初心者だけでなく、スズメの生態など新たに知る事も多くあって興味深く読めました。ハクセキレイやイソヒヨドリのように都市部にどんどん適応している野鳥もいるのです。★★★★2016/03/06
ねこ
117
私は都市と言うには、おこがましい地方都市に住んでいるのですが、時々お目にかかる野鳥が好きです。多くはスズメ、ハト、カラスなのですが、たまにサギやツバメ、セキレイ、コゲラなども見かけます。彼らの生活様式を知りたくて、本書を手にとりました。ツバメのような渡鳥がいたり、ハトは伝書鳩が野生化ものが多いのだったり、カラスは2種類ハシボソとハシブトが居たりと知らない事ばかり。愛らしい隣人ならぬ隣鳥の事を今までよりも知れた事が嬉しく感じました。あと、ハトの首の辺りのキラキラは構造色と言うのですね。光の反射との事でした。2022/04/02
さつき
57
子供と一緒に公園遊びをしていると、よく鳥を見かけます。興味はあるけれど、ほとんど何も知らないので読んでみました。スズメやカラス、ハトなど毎日見かける鳥について、何を食べているのか、どんな暮らしをしているのか、など、へぇーっと思うことがいっぱい!ハシボソガラスとハシブトガラスの見分け方もわかりやすかったです。身近な鳥にいっそう親近感が湧きました。2018/06/30
ホークス
45
町で見かける鳥の生態。スズメ、ハト、カラス他数種類の話に加え、終章では研究者として人と鳥の関係を考察する。町という環境で繁殖するにはそれぞれの秘訣がある。生態研究の様子や仮説も交えた解説はやさしくて分かりやすい。真面目な人柄にも好感が持てる。ハクセキレイは北海道や東北沿岸部から1950年頃に南進し始め、今や日本中に分布。こんな例は珍しく、定着するのか著者も注目している。コゲラの可愛い姿を初めて見た時はびっくりした。キツツキが町中に棲んでいるなんて素敵だ。金属質のギーという鳴き声にも気付く様になった。2019/06/15
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