ちくま新書<br> 入門 犯罪心理学

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入門 犯罪心理学

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068248
  • NDC分類 326.34
  • Cコード C0211

出版社内容情報

目覚ましい発展を遂げた犯罪心理学。最新の研究により、防止や抑制に効果を発揮する行動科学となった。「新しい犯罪心理学」を紹介する本邦初の入門書!

内容説明

近年、犯罪心理学は目覚ましい発展を遂げた。無批判に信奉されてきた精神分析をはじめ実証性を欠いた方法が淘汰され、過去の犯罪心理学と訣別した。科学的な方法論を適用し、ビッグデータにもとづくメタ分析を行い、認知行動療法等の知見を援用することによって、犯罪の防止や抑制に大きな効果を発揮する。本書は、これまで日本にはほとんど紹介されてこなかった「新しい犯罪心理学」の到達点を総覧する。東京拘置所や国連薬物犯罪事務所などで様々な犯罪者と濃密に関わった経験ももつ著者が、殺人、窈盗、薬物犯罪、性犯罪などが生じるメカニズムを解説し、犯罪者のこころの深奥にせまる。

目次

第1章 事件
第2章 わが国における犯罪の現状
第3章 犯罪心理学の進展
第4章 新しい犯罪心理学
第5章 犯罪者のアセスメントと治療
第6章 犯罪者治療の実際
第7章 エビデンスに基づいた犯罪対策

著者等紹介

原田隆之[ハラダタカユキ]
1964年生まれ。一橋大学大学院博士後期課程中退、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校大学院修士課程修了。法務省法務専門官、国連Associate Expert等を歴任。現在、目白大学人間学部心理カウンセリング学科准教授。東京大学大学院医学系研究科客員研究員、東京都医学総合研究所客員研究員。主たる研究領域は、犯罪心理学、認知行動療法とエビデンスに基づいた臨床心理学である。テーマとしては、犯罪・非行、依存症、性犯罪等に対する実証的研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

117
メディアから垂れ流される「犯罪」への見方がどれ程歪んでいる「神話」かを鋭く斬り込んだ本書は「犯罪」を社会的な「病」として捉えています。犯罪は社会的要因と罪を犯す人のパーソナリティー、「認知の歪み」などが複雑に絡み合って起きることを実際にあった事件を紹介しながら検証する。ここで論じられてるのは犯罪者を更生させるための心理学で、犯罪を「罰する」だけではなく、科学的根拠に基づいて「治療」することが再犯を防止するためにも大切だと論じられています。この「治療」と言う考えは全く頭に無かったのでとても新鮮に感じました。2016/04/03

澤水月

25
EBM=エビデンスに基づく医療、90年代初頭〜。ロールシャッハに実効性ない。薬物犯罪に治療<厳罰など誤った論が未だに。先行刺激→(ブラックボックス…生育環境、パーソナリティなど個別要因)>分岐>犯罪。隣の酔客が自分の友にふざけ「バカじゃないの!」を自分に言ったと思いいきなり刺す。認知の歪みというブラックボックス。セントラルエイト…エビデンスに基づく犯罪8要因、現在発見ツールは実質第三世代まで 「死人のルール」…しない、いかないなど死人にしかできないことでなく新しい人間関係構築など生者だけにできる対処 2019/04/15

かんやん

24
勘ではなくエビデンスを、罪には罰ではなく治療を(犯罪の種類によるが、再犯防止という観点から厳罰には効果がない)。理路整然と書かれており、先ず読み物として面白いけれど、期待した犯罪者の心理分析というような内容ではなく、再犯リスクの判定方法や再犯防止のための認知行動療法の紹介である(当然精神分析学は効果がないと排される)。その内容はなんというか、え、こんなもん?とちょっと肩透かし。犯罪にもカテゴリがあって、痴漢や薬物依存ならともかく、反社会的な認知やパーソナリティの持ち主は治療しようがないのかな。2023/09/10

Moeko Matsuda

20
なるほど、まさに知の最前線を一望する、というキャッチフレーズ通りの一冊だ。心理学には興味があったし、いろいろな本を読んできたつもりだったけれど、私が知っていたはずの「心理学の常識」は、いまやこんなにも変わっているのか…。事例研究ではなく、犯罪をどう見るか、犯罪にどう対処するべきかといった一般的な問題を概観している印象。真の犯罪理解とは何かを考えるきっかけになる。が、もう少し具体的な話も読みたい…というわけで、後ろの参考文献を手掛かりに、もう少し深く犯罪心理学の世界を探ってみようと画策開始だ。2018/02/14

テツ

16
迷信や世迷言ではなくデータとエビデンスに基づき語られる「犯罪行為について」 ぼく自身もうっすらと信じていたような犯罪と犯罪者についての諸々の知識(とは結果的に言えなくなったが)は実際のデータとはかけ離れてこさえられたものがほとんどで、反省しなければなと感じる。何かをやらかすに至るきっかけってそんなに単純にできてはいない。複雑に絡み合う因子を一つずつ丹念に見つめ解すことだけが、犯罪行為の抑制と犯罪者の更生に繋がる。心理学的なお話はあまり好きではないけれどとても興味深く読めました。2023/07/28

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