ちくま新書<br> 空海の思想

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ちくま新書
空海の思想

  • 竹内 信夫【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 268p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480067852
  • NDC分類 188.52
  • Cコード C0215

内容説明

七世紀に勃興したイスラームの東進に抗してインド仏教は大きく変化する。マントラ(真言)を中心に据え、それを唱える身体的修行によって精神の在り様の根本的転換を図ろうとする図ろうとする新しい仏教が姿を現す。それは「密教」と呼ばれ、七世紀中頃から八世紀初めに中国に伝播する。その仏教の激動期に空海は生まれ、新しい教えを求めて入唐する。そこで空海は何を得たのだろうか。空海が遺した言葉に向き合うことによって、中世的「弘法大師」信仰を解体し、空海の言葉に込められた「いのちの思想」に迫る。

目次

序章 空海の真実を求めて(空海とわたし;立ちはだかる難関 ほか)
第1章 空海の願文―「一切衆生、皆これ我が四恩なり」(空海の願文、その歴史的位相;空海の願文、その様式 ほか)
第2章 「即身成仏」とは何か?―「父母所生の身において、速かに大覚位を証す」(「即身成仏」の義を求めて;『菩提心論』を読む―「即身成仏」の予備的考察 ほか)
第3章 「声字実相」とは何か?―「声字分明にして、実相顕る」(マントラ(真言)とは何か?
マントラは梵語で読むべし ほか)
終章 「万灯万花会の願文」―「虚空尽き衆生尽きなば、涅槃尽き我が願いも尽きなん」(多忙な空海;万灯万花会の願文 ほか)

著者等紹介

竹内信夫[タケウチノブオ]
1945年大阪に生まれる。戦火を避けて疎開、大学進学まで実家に暮らす。高松高校、東京大学、ソルボンヌ大学を経て、1975年東京大学助手。その後明治学院大学講師、東京工業大学、東京大学助教授を経て東京大学大学院教授。専門はフランスの文学・思想。特にマラルメ研究に貢献。50歳を期して空海研究を開始。2007年定年退職後、生家に隠居、空海研究に没頭。2009年空海塾開講、2013年7月空海学会設立、幹事長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

25
『空海の風景』を読了し、空海に共鳴するような気持ちを覚え、研究家の書籍を読もうと思った。中立的な視点から空海の残した願文等の言葉を研究し、後の時代に鼠入したであろう部分を指摘し、少しでも空海の思うところを解説しようと試みる著者に出会えたことは幸運だったと感じた。梵語が中国語に翻訳され、漢字音訳語として日本に輸入された結果、マントラを正しく唱えられないまま現在の読誦に至っていることが目から鱗であった。空海学会や町石道を歩こう会も興味深い。2014/11/25

moonanddai

8
空海の考える、発菩提心を起点とする「四恩」だの「即身成仏」「声字実相」といったものは、まさに「菩薩仏教(大乗仏教)」が目指すもの、(言い切ってしまえば)「成仏」、「目覚め」のためのものといったことで考えなければならない、と著者は言います。それは「真言宗」とか「密教」といった枠組みの中でとらえるものではなく、もっと大きな、まさに「空海の思想」としてとらえなければならない、ということでしょう。でも、その中身となると、やっぱり難しいなあ…。2021/04/21

オサム兄ぃ

4
「高野山展」の仏像の美しさに感化され読み始めた密教関連書2冊目。東大仏文教授と、文系学部の頂点を極めた著者。空海研究を発意して天下りを断った10年の成果である。教養のない小生なので、理解は怪しく読了に時間を要したが、高級な知性が1,200年前の思想を探求する様は興味深く楽しかった。教団や学校組織の埒外故に、斬新で通説的な理解とは異なる部分も多いと思われるが、その分切れ味も良い。例えば仏教の進化を世界史の中に位置づけ、大乗仏教化の背景にキリスト教の誕生を、密教の成立をイスラーム成立と関連して捉える等。2014/12/15

カミブクロ

1
高難度。あまり理解できず。仏教の知識が無い人は読んでも全く理解できないと思われる。通俗的な空海解釈から脱しようとしているため、非常に良心的な本なのだが、そのため大半が専門用語の解説になっている。2016/05/02

Teruhiro Komatsu

1
ワタクシが坊主頭なのは、別に郷土が誇る大先達に憧れているからというわけではないんですけどね。以下引用。【空海の 「即身成仏 」思想は 、ひとの 、いや生きているものすべての 、死を肯定的に受け入れ 、個別の身体の死にまつわる不安を精神的に乗り越えようとするものだ 。ひとの一生は短い期間に限られているとしても 、その短い時間のあいだに 、そのいのちを輝かせよ 、と空海は説いている】2015/09/26

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