ちくま新書<br> ルポ高齢者ケア―都市の戦略、地方の再生

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ちくま新書
ルポ高齢者ケア―都市の戦略、地方の再生

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480067777
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0236

出版社内容情報

独居高齢者や生活困窮者が増加する「都市」、人口減や市街地の限界集落化が進む「地方」。正念場を迎えた「高齢者ケア」について、先進的事例を取材して考える。

内容説明

「高齢者ケア」は、いま正念場を迎えている。超高齢社会となった現在、大都市圏では独居高齢者や生活困窮高齢者の増加、地方では人口減と市街地の限界集落化などの深刻な問題を抱えている。そのような切迫した事態に対応し、利用者にとって最善のケアとは何か。本書は、各地で奮闘した先進的な取り組みを進めている人びとを取材し、その答を追い求めていく。また、東日本大震災の被災地では、困難な状況下で、新しい取り組みが果敢に進められている。その取材を通して、地域医療、生活困難者支援の未来を考える。

目次

第1部 都市の戦略(超高齢社会の未来を創る;「死に至る孤立」を防ぐ;「高齢弱者」という課題)
第2部 地方の再生(認知症ケアと「地域の介護力」;過疎地域の再生モデル;もう一つの「石巻の記録」)

著者等紹介

佐藤幹夫[サトウミキオ]
1953年秋田県生まれ。フリージャーナリスト。批評誌『飢餓陣営』主宰。自立支援センター「ふるさとの会」相談室顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひま

4
選択課題図書。薄い本を選んだらレポート色が強く読み進めるのに苦労した。熊本の上野村の話が興味深かった。テレビとかのメディアのドキュメンタリーでは、孤独死とかゴミ屋敷とか若者の貧困とかセンセーショナルなものを取り上げられがちだけど(そして、それを私も見がちだけど)、ほとんどの自治体はちゃんと考えてるし、やってるんだよね。で、どうしたら、よりよくなるのか。やっぱり、納税ですよ。そこに行き着く私。ボランティアよりも僅かでも報酬がある方がいいという点も賛成です。2015/01/22

Akihiro Nishio

4
大学時代の先輩が教授をやっている熊本大学の取り組みが取り上げられているのは嬉しかったが、熱心な取り組みをしている地方に出かけていって話しを聞いたというに留まるレベル。地方の再生をうたうならば、財政的な面についても考察すべき。非常に薄っぺらい内容であると言わざるを得ない。2014/07/28

編集兼発行人

0
超高齢社会が進展する社会の在り方を巡る考察。医療や介護の要素が多勢を占めてくる余生を可能な限り良質に維持するための取組や思考を紹介しながら勤労孤独死貧困認知症過疎などの諸問題を検討してゆくという構成。都鄙いずれに暮らせども在宅での生活を続けるために社会資本の活用が必須化している中で支援者が凝らす工夫や抱える懊悩の数々を垣間見る。世代が下るにつれて老いに関する模範的な事例を探すのは困難となる程に変容が著しい世の中において自分は人生の幕を如何様に引くべきなのか事前に想定し且つ近親者と共有しておく必要性を痛感。2014/12/11

のすけ

0
今まで一般的に論じられていた高齢者問題以外にも言及されていて大変勉強になった2014/10/11

maaaa

0
高齢になり介護が必要になったからといってすべてを変える必要はない、今までの本人や家族との生活ぶりをなるべく維持させるのが良いという考え方が印象に残りました。「自宅で」「家族に支えられて」介護するのが良いという私の中の固定概念がばらけたように思いました。また、東日本大震災後の石巻を訪ねてこれからの在宅医療・介護について、石巻だけでなく日本全体に言えることを述べているなと感じました。2014/10/10

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