内容説明
ひとつの社会を支える「制度」とは何なのか?人間社会がゲームだとするならば、その均衡はいかに可能なのか?―著者は、制度論、組織論、経済発展論など多岐にわたる領域で世界的な業績をあげ、20世紀の経済学を主導した研究者のひとりである。研ぎ澄まされた理論による斬新な研究アプローチは、経済学を超えて社会科学全般に多大な影響を及ぼした。その知性の全体像を一望し、制度論の考え方をわかりやすく解説する。
目次
第1章 経済学をどう学ぶか(私自身、こう経済を学んできた(聞き手 岡崎哲二)
経済学を学ぶ心構え―京都大学経済学部の学生諸君に招かれて)
第2章 制度分析の考え方(制度分析入門―そして日本の今をどう捉えるか;制度のシュンペーター的革新と革新の制度;青木先生、制度ってなんですか?)
第3章 制度分析の応用―日本と中国の来し方・行く末(伝統的な経済成長モデルの限界をみつめよ―呉敬〓(れん)教授との対話
雁行形態パラダイム・バーション2.0―日本、中国、韓国の人口・経済・制度の比較と連結
中国と日本における制度進化の源泉
福島原発事故から学ぶ―望まれる電力産業の改革と革新)
第4章 制度論の拡がる地平(制度論の拡がる地平―政策、認知、法、文化的予想、歴史をめぐって;資本主義はどうなるか―ミルトン・フリードマンとの対話;先進都市化と卓越したチーム力を競おう―2020年東京オリンピックに向けて)
著者等紹介
青木昌彦[アオキマサヒコ]
1938年生まれ。東京大学経済学部卒業。ミネソタ大学Ph.D.。ハーバード大学助教授、京都大学教授などを経て、スタンフォード大学教授。現在、同大学名誉教授のほか京都大学名誉教授。2008~11年までIEA(国際経済学連合)の会長を務めた。主な著書に『現代の企業』(岩波書店、日本学士院賞、サントリー学芸賞受賞)、『比較制度分析に向けて』(瀧澤弘和・谷口和弘訳、NTT出版、国際シュンペーター賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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原玉幸子
Francis
Porco
Francis
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