ちくま新書
現代(ヒュンダイ)がトヨタを越えるとき―韓国に駆逐される日本企業

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  • サイズ 新書判/ページ数 196,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066817
  • NDC分類 537.09
  • Cコード C0236

出版社内容情報

ものづくりの雄、トヨタ。その栄華はピークを過ぎたのか?日韓企業のあいだで起きている大変化を検証しながら、日本企業が弱体化した理由と再生への道筋を探る。

内容説明

ものづくりの雄、トヨタ。わが国の製造業が総崩れのなかで、ひとり気を吐いているかにみえる。しかし、その優位性が、いま揺らいでいる。超円高の長期化、北米市場での競争力低下、新興国市場での苦戦など、いくつかの不安が見え隠れしているからだ。対照的に、驚異的な躍進を続けているのが、韓国の現代自動車。新興国市場では圧倒的な強さを誇り、生産台数でトヨタを追い越さんとしている。トヨタの栄華はピークを過ぎたのか?現代が躍進した秘密はどこにあるのか?日韓の間で起きている大変化を分析する。

目次

プロローグ 躍進する韓国企業
第1章 韓国企業の底力
第2章 日韓自動車産業発展史
第3章 世界市場での日韓自動車戦争
第4章 マーケティング戦略の優劣
第5章 開発システムの優劣
第6章 部品供給システムの優劣―デンソーVS現代MOBIS
エピローグ トヨタは現代に敗れるのか

著者等紹介

小林英夫[コバヤシヒデオ]
1943年生まれ。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。早稲田大学日本自動車部品産業研究所所長

金英善[キンエイゼン]
早稲田大学日本自動車部品産業研究所研究員。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

43
何気に日本のテレビに放映される、「韓流スター」や「韓流ドラマ」。これらは、なんと外国で、韓国籍の製品を買ってもらうためのイメージ戦略の、 「先兵」として送り込まれています。"まず韓国政府が展開する戦略は、韓流文化の宣伝と拡大・流布である。これによって、まず韓国文化に親しみを植え付けることを主眼としている。テレビドラマやインターネットを通じた宣伝は、常套手段であり、現地の文化人や俳優、政治家を巻き込んだ韓国宣伝はその不可欠の手段となる"(P107 「第四章マーケティング戦略の優劣」より) 2012/12/20

Miyoshi Hirotaka

16
恋は盲目は学の独立を謳う早稲田大を汚染。韓国Loveに溢れる筆は、韓国がわが国から学び終え、日本企業を世界から駆逐し、世界一になる夢物語を描いて見せる。残念なことに、為替操作によるウォン安で演出した輸出競争力の陰りともに画餅と化した。一方、グループ内で循環する複雑な出資関係は創業者の利益独占の仕組み、下請けのコスト削減は親会社が総取り、正社員と非正規の身分格差に起因する不安定な労使関係などの重大課題の分析は放置。世界一になっても南朝鮮人の幸せとは無関係という「ヘル朝鮮」の構造解明こそ学の独立の使命のはず。2015/11/25

たー

11
タイトルは過激?だが、日韓の自動車会社の実態(データ)を淡々と記した本。分析はやや浅いか?2012/10/27

takizawa

8
戦後日本の経済発展も奇跡と言われたが,日本よりも急ピッチで成長しているのが韓国。国策としての財閥系企業(サムスン,現代・起亜,LG,ポスコ)優遇は超有名だが,それ以外の両国の差としては,総花的なマーケティング戦略を取るトヨタvs.市場を分析し重点を決める現代,中小企業にまで浸透している徹底的なIT化(韓国),同じ一次部品供給企業でもトヨタとは独立しているデンソーvs.内部取引が多くを占める現代MOBISなどがある。韓国が今後,どのように格差を是正するのかが見もの。2012/09/29

Humbaba

5
現代にあってトヨタになかったものの一つに,官民一体となって伸ばしていこうとしていう意思が挙げられる.トヨタが円高で苦しんでいる一方で,現代はウォン安によりシェアを拡張していった.もしも円安がずっと続いていれば,数年おうちにトヨタは今の地位から陥落していたかもしれない.2013/01/23

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