ちくま新書
大学生からの文章表現―無難で退屈な日本語から卒業する

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065926
  • NDC分類 816
  • Cコード C0295

出版社内容情報

読ませる文章を書きたい。だけど、学校では子供じみた作文と決まり切った小論文の書き方しか教えてくれなかった。そんな不満に応えるための新感覚の文章読本!

内容説明

学校では、子供じみた作文と型にはまった小論文の書き方しか教えてくれない。そのせいか、つまらない文章が横行している。でも、大人になったらそれでは通用しない。まずは、学校の文章の決まりから自由になろう。あとは、いくつかの約束事を守って練習すれば、魅力的な文章を書くことができるはず。具体例をふんだんに盛り込んだ、授業感覚で読む日本語表現のテクニック。

目次

第1章 目標―どんな文章を書いたらいいのか
第2章 準備―もう小学生じゃないんだ!
第3章 形式―ワンパターンからの脱出
第4章 技術―ただ書けばいいってモンではない
第5章 内容―思ったことを素直に書かない
第6章 発展―チャーミングな文を目指して
第7章 特別編―最終課題に挑戦!

著者等紹介

黒田龍之助[クロダリュウノスケ]
1964年生まれ。上智大学卒業、東京大学大学院修了。東京工業大学助教授、明治大学助教授などを歴任し、ロシア語、英語、言語学を担当。現在は、専攻言語にとらわれないという意味での「フリーランス」語学教師として、執筆と講演を中心に活動中。専門はスラブ語学、言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

baboocon

15
作文や小論文から卒業し、他人が読んで面白い「日常文」を書くための方法を著者の実際の講義を元にしながら解説している。「私は」で始めない、「思う」を使わない、一度書いた文章を削る、といった要点をおさえることで学生達の文章がぐっと面白くなっていくのには感心した。私もこの本を参考にして、面白い文章を書ける様に努力していこうと思います(笑)2011/12/02

しずかな午後

12
『大学生からの文章表現』というタイトルはアカデミック・ライティングの本のようだがそうではない。正しくて真面目な文章ではなく、読みやすくて楽しい文章を書くのがテーマの一冊。本書は大学の授業がもとになっていて、はじめは拙かった学生たちのレポートが、最後にはかなり自由ではっちゃけたものになっている。授業を通して学生たちの「文章を書くこと」への苦手意識が払拭されたのを感じた。しかし、最終的に学生たちが書く文章が、なんというかふざけたブログの文章みたいで「本当にこれでいいのか?」とは思った。2024/06/07

viola

12
うん、これは文句なしに面白い!こんなに上手い文章を書ける学生なんているんですね~。クスッどころか、ゲラゲラ笑い転げてしまいました。大学での講義が基になっている本なのだけれど、講義で重視するのは「面白さ」如何にして人を惹きつけるのか。「大学生からの」とありますが、年齢は全く問わない内容です。ちょっとした息抜きにぴったり♪紹介されていた『日本語必笑講座』も面白そう、読んでみようと思います。2011/09/13

ネムル

11
読みやすく柔軟なユーモアの文章というよりちょっと中二風の文章ではないか、なかなかキワどい気もするのだが、ここで紹介される文章作法自体は極めてマットウ。横書きの原稿用紙を渡したのにわざわざ縦書きにしてしまう学生という、なかなかに衝撃的な事例が紹介されるが、凝り固まった国語脳をマッサージするには良い本である。2014/01/11

Saiid al-Halawi

11
こんな講義を受けたかった。人気が高く、殺到する希望者のうちで受講できるのはごく一部というのも頷ける。「字面として[父兄]が問題だというのなら、[母語]や[母校]も問題のはず。だがこちらについては指摘されるのを聴いたことがない」などなど、軽妙。痛快。2011/11/25

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