ちくま新書
中国を拒否できない日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065902
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0231

内容説明

在日中国人は、いまや韓国・朝鮮系を上回って最大の外国人勢力となり、北京五輪の際には聖火リレーが行われた長野に、数千人が巨大な五星紅旗を掲げて結集した。GDP世界第二位の座を日本から奪った中国は、日本の優良企業や不動産を買い漁る。尖閣諸島漁船衝突事件では、領土的野心を剥き出しにした。このままでは日本は中国の華夷秩序に呑み込まれてしまうだろう。近代以降、経験したことがない新たな脅威から、日米同盟だけで果たして日本を守れるのか、日本はどう対峙すべきか。感情論ではなく、事実を踏まえて日中の戦略を検証する。

目次

第1章 「治外法権」化する中国(日中国力逆転の世界史的意味;中国人にとって「近代」とは? ほか)
第2章 内なる脅威と化した中国のヒト・モノ・カネ(知られざる入管統計の衝撃;なぜこれほど増えてしまったのか? ほか)
第3章 中国の戦略、その内在的論理を読み解く(ウイグルの教訓;中国の周辺国で続発中の異変 ほか)
第4章 汎アジア原子力地政学の試み(レスター・ブラウンの予言;中国に横取りされたイランの油田 ほか)

著者等紹介

関岡英之[セキオカヒデユキ]
1961年生まれ。1984年、慶応義塾大学卒業後、東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行、約14年間勤務の後、退職。2001年、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、著述活動を開始する。主な著書にアジア三部作『なんじ自身のために泣け』(河出書房新社、第7回蓮如賞受賞)、『大川周明の大アジア主義』(講談社)、『帝国陸軍見果てぬ「防共回廊」』(祥伝社、「第2回国際理解促進優良図書優秀賞受賞」)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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スーさん

1
「年次改革要望書」の存在を世に知らしめた著者による、中国脅威論。『拒否できない日本』同様、非常に説得力ある一冊だ。米中による挟み撃ち攻撃、これがリアリティある日本の現状なのだろう。本書の中で一番胸に響いたのは、「あとがき」だ。二人の国士、村田良平氏と吉川元忠氏についての、著者の熱い思いが綴られている。私も読んでいて、不覚にも目頭が熱くなってしまった。この二人の国士の思いは、間違いなく著者に受け継がれている。日本が真の独立を取り戻すためにも、一人でも多くの人々の胸に、独立自存の炎が灯ることを願いたい。2013/01/11

壱萬参仟縁

1
尖閣諸島問題。今、ニュースでかなり大きく取り上げられているが、9.18という日も中国人にとっては特別な日だということで、改めて日本の戦争責任の問題は残っているとわかる。評者は、産業空洞化を決めた1985年のプラザ合意で、アメリカが円高を認めて日本企業をコスト安中国に進出させ、世界の工場と化すことを進めたことにも限界を感じた。時給300円の労働力を利用できるだけ利用するやり方はもう通用しないのでは、という直感。著者はフランスの多文化共生路線の困難さを指摘し、日本も在日中国人との関わりの再考を余儀なくさせる。2012/09/18

Roy

0
中国が謀略戦とも言える取り組みをあらゆる分野で行っていることは理解できるし、疑ってしかるべきだが、この手の書籍では類推が邪推になっていたり、根拠に乏しい感情的な文章になっている傾向がある。この本でなくても中国が与しにくい相手であることがわかる。2016/07/06

k_jizo

0
★★偏った感じを受けたが、水資源の危機など参考になった。2013/05/15

tohoho

0
中国は世界の工場と呼ばれて久しいが、雨後の筍の如く、共産党独裁国家である中国に進出した日本企業は、当然それなりのリスクを計算してのことだと思うが、尖閣国有化後の反日暴動にも屈せず再建しようとする企業の気が知れない。中華思想に凝り固まる中国は脅威であり、のほほんとした日本の対応は危機的な方向に向かっているように思えるが、筆者は中国脅威論と中国崩壊論は表裏一体であると説く。まさに日本のあり方次第。2012/09/30

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