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ちくま新書
ウェブで学ぶ―オープンエデュケーションと知の革命

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065674
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0265

内容説明

職をめぐって世界中の人々と競争しなければならない状況がすぐそこまで来ている。一方、知識の陳腐化も激しくなるばかりだ。そんな時代に、人生を切り開いていくための強力な道具は「ウェブ」である。今や、グローバルウェブは「知の宝庫」となり、それを利用した新しい学びである「オープンエデュケーション」が、アメリカ発で全世界に拡がりつつある。本書では、革命的ともいえるそのムーブメントの核心をとらえ、学びの進化とウェブの可能性について、専門家二人が徹底的に考え抜く。

目次

第1章 ウェブ進化が人生を増幅する(人生を切り開いていくための強力な道具;「知の宝庫」たるウェブ ほか)
第2章 オープンエデュケーションの現在(ウェブによって生まれ変わったオープンエデュケーション;オープン・テクノロジー、オープン・コンテンツ、オープン・ナレッジ ほか)
第3章 進化と発展の原動力(「逆転の発想」から始まったMITオープンコースウェア;「互助精神」「フロンティア精神」「いたずら心」「宗教的信念」 ほか)
第4章 学びと教えを分解する(オープンコースウェアは誰がどのように使っているか;アメリカの大学と「閉じ込めのシステム」 ほか)
第5章 オープンエデュケーションと日本人、そして未来へ(「残りのすべての人々のため」の教育?;英語圏と非英語圏で違いはあるか ほか)

著者等紹介

梅田望夫[ウメダモチオ]
ミューズ・アソシエイツ社長。1960年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業。東京大学大学院情報科学科修士課程修了。94年から米国シリコンバレー在住

飯吉透[イイヨシトオル]
マサチューセッツ工科大学(MIT)教育イノベーション・テクノロジー局シニア・ストラテジスト。1964年東京生まれ。国際基督教大学、同大学院教育学研究科を経て、フロリダ州立大学大学院にて博士号(教授システム学)を取得。カーネギー財団知識メディア研究所所長、東京大学大学院情報学環客員教授、中部大学高等学術研究所客員教授、北陸先端科学技術大学院大学客員教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

22
勉強の総仕上げとして読了。実際にJMOOCに参加してみて、ネットにはこんなに素晴らしい可能性もあるんだと感銘を受け、学びを深めている。オープンエデュケーションに対する知識の補完に役立ってくれた。2014/09/06

ふろんた

13
流し読みです。オープンエデュケーションについて理想を掲げながらも、現実を見据えて論じています。教育格差が解消するわけではないが、格差の要因は地域や経済的なものではなく、人が能動的か受動的かといった意識の差によって生じる。受動的な従来の教育で底上げをしながら、オープンエデュケーションによる能動的な教育環境がバランスよく整備されれば、いいと思う。2012/09/28

かやは

10
アメリカを中心に、世界はウェブに知を集結し、オープンエデュケーションの発展を目指している。アメリカに特有のフロンティア精神や宗教的信念が、その方向性を推し進めた。日本はその気質が薄い気がする。理想に対するの意識の差だろうか。いや、ただ単に日本語圏であると世界的に発信しにくいからかもしれない。大学も、アメリカは知の殿堂という意識があるからか、ウェブでの発信に積極的だ。日本の出発点は「国や社会に貢献する」という思想から始まっているためか、あまり充実してるとはいえないようだ。これから充実させて欲しいと思う。2018/05/31

ふぇるけん

8
オープンエデュケーションの変遷と現在を広くまとめた一冊。まだまだ日本ではオープンエデュケーションは主流ではないですが、DVD授業を取り入れている予備校もあるし、そういった流れは来ているのかな、と思う。いろいろなサイトを見てみても、正直どこから手をつけたらよいものやら、と思うのが現状だが、そういったところも含めて今後どんどん変化していきそうな分野だと思う。2014/05/26

太田青磁

6
オープンエデュケーションについて、実例踏まえて非常に詳しく書かれています。新しくて面白そうなものには取り組んでみるという、アメリカ的な考え方は、日本の公教育には、あまりない考えかもしれません。インフラもコンテンツも整った今、どのようにプログラムを立てて学んでいけるかというガイドの役割、疑問が生じた場合の確認・質問の方法、学びの定着やわからないところをチェックするほうほう、学ぶモチベーションを保つ方法など、教師や同じ学びを共有する仲間とのコミュニケーションを工夫したプラットフォームが求められると感じます。2012/04/23

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