出版社内容情報
毒ギョーザ事件、少数民族の動乱、尖閣諸島、軍事大国化。日中関係の裏面史をたどり、建国60周年を迎えた「巨龍」を徹底分析する。
内容説明
建国60周年をむかえた人民共和国に、搾取を否定した「赤い」理念はもはやない。「人民」不在で進められる改革・開放が、陰惨な矛盾を社会にもたらし、国家の基盤が激しく揺らいでいる。その制御をもくろむ共産党指導部は、軍備を増強してナショナリズムを強め、国家の凝集力を高めようとするが…。毒ギョーザ事件、新疆動乱、尖閣諸島、米国との接近。日本人の想像も及ばない大国で、いま、何が起きているのか。中国各地を精力的に取材しつづける実力派ジャーナリストが、共産党政権の内部事情を精確に分析し、現代史的な視点から「巨龍」の生態を描く。
目次
第1章 再び高まる東シナ海のうねり
第2章 対日接近への反動
第3章 「三胡」の継承と断絶
第4章 今も続く「天安門」の問い
第5章 「和諧」路線の挫折
第6章 軍に傾斜する胡錦涛
著者等紹介
清水美和[シミズヨシカズ]
1953年名古屋市生まれ。京都大学経済学部卒業。中日新聞社(東京新聞)に入社し、北京語言学院留学、コロンビア大学東アジア研究センター客員研究員、香港特派員、北京特派員、中国総局長、編集委員を経て、現在は東京新聞論説委員。2003年、『中国農民の反乱』によりアジア太平洋賞特別員を、07年には日本記者クラブ賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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もりやまたけよし
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壱萬参仟縁
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