ちくま新書<br> 日本の深層文化

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ちくま新書
日本の深層文化

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  • サイズ 新書判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064769
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

内容説明

日本の深層文化を探ること―それは、かつての日本人たちの豊穣な意味の世界を生きなおすことだ。「稲作文化」の常識に反して、かつて穀物の一方の雄であった粟の意義。田とは異なる豊かさを提供してくれた各地の「野」。食用だけでなく道具や衣類そして儀式の象徴となる鹿。さらには「大きな魚」としてのクジラ…。思い込みを排すれば、史料と遺跡はこんなにも新しい姿を見せてくれる。

目次

第1章 粟と禾(なぜ粟畠ではなく粟田か;山城の粟田 ほか)
第2章 野の役割を見直す(京の七野;平安前期の各地の著名な野 ほか)
第3章 鹿と人(祈狩と鹿と猪;野の鹿と山の猪 ほか)
第4章 猪と猪飼部(磐井の墓と石猪;播磨へ移った猪養 ほか)
第5章 鯨と日本人(井原西鶴と太地のセミクジラ;日本武尊の白鳥陵伝説 ほか)

著者等紹介

森浩一[モリコウイチ]
1928年生まれ。同志社大学名誉教授。日本考古学・日本文化史学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

12
ラフなスタイルの著作とも言へやうが、考古学とそれに隣接する記紀神話・倭人伝などの研究、更には森氏自身の体験的な習俗・文化への関心により、動植物(粟・鹿・鯨)や「野」の意味などを説く。埴輪などに描かれた鹿と人との関係性や、鹿に仮装することの意味についての考察、或いは漢字の書き分けとそれが表象するものとの対応など、単にモノのみの観察以上の豊かなイメージを、著者の該博さ(関心領域の広さ)が導き出してゐる。著者自身も言ふやうに、長い蓄積をベースにしないと、かういふ味はいのある本は生まれない、と感じた。2017/02/14

壱萬参仟縁

12
7世紀後半、木曾路は開かれておらず、三河から矢作川や豊川を遡って、南信濃の伊那に至る道(飯田街道)が重要だったという(085頁)。古代も地形的に道を開きやすいところから開発されていったのであろう。702年になると、木曾からの交通路の開通を急ぐことになったようだ(088頁)。持統天皇の通行のために。深層文化というときに、今は無人駅を放置して地域壊しの象徴にもなっている。さらには、観光客の期待を裏切ってきた地域に僕は住んでいる。JRに問い合わせても何の返答もない。空き施設の再生こそ、深層文化に迫れると思うが。2013/09/03

fseigojp

8
まるで考古学界の宮本常一だ 在野の視座を堅持しているのが好感2024/06/28

ヒダン

8
1章のアワ、3、4章の鹿と猪についてはまあまあ理解できた。鹿は新しく開く野(土地)の神の象徴だったようだ。古文書や遺跡の発掘で得られた手がかりを元に私はこう思うとかああ考えている人もいるがそうではないとかそのことはあの本に記したとかを書き連ねている。それらは散漫とも奥深さとも感じられた。1冊では意味不明に思えることも何冊か読むと楽しめるのだろう。また、著者は名前のせいで誤った推論をしないように名前についてこだわりを持っている。余分な知識や間違った常識への警戒心に考古学特有の真理追求の慎重さを感じた。2014/11/13

のんき

3
田→稲作、猪・鹿→狩猟と、それが常識だからと短絡的に受け入れてきてしまっていないか?と自ら反省し、考古資料・文献史料さらには自分の幼少期の体験もまじえてかつての日本の姿を捉え直そうとする試み。今までの成果を洗い直しなおまだ結論に至らない点を「宿題」とする研究者魂がすごい。2009/09/07

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