内容説明
情報化社会と言われ、情報リテラシーの重要性が叫ばれてひさしい。しかし、いままでの情報論は、少々「受身」にすぎなかっただろうか?情報は、相手の行動を決定する非常に積極的な武器でもあるのだ。新聞、テレビからブログまでのメディアのちがい、集団と個人の感覚の差、無意識のレベルに作用する広告の作り方…。情報の効果的な使い方は、すべて場面によって変わってくることを踏まえた上での、それぞれにあわせた戦略―「情報スタイリング」―を提唱する。
目次
第1章 情報には力がある
第2章 メディアが見えなくしているもの
第3章 情報には受け手がいる
第4章 メディアと意思決定
第5章 情報に情報で戦う
第6章 技術で変わるもの、変わらないもの
著者等紹介
春木良且[ハルキヨシカツ]
1956年生まれ。東京大学工学系研究科博士課程単位取得期間満了退学(先端学際工学専攻)。フェリス女学院大学国際交流学部教授。1970年代の後半から小型コンピュータに関心を持ち、企業で研究開発などに携わる。1995年に現職に就いて以降、消費者側からの技術評価に軸足を移す。学問領域を横断した、新しい学問手法「繋げる学問」の体系化をライフワーク的なテーマとし、著書『人を動かす情報術』はその一環でもある。近年では、ネット配信の進展により、音楽がメディアを脱し、「音楽=情報」となる現象に大きな関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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