ちくま新書
諜報機関に騙されるな!

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  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063434
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0231

内容説明

国際政治の舞台裏では、各国インテリジェンス機関による周到な情報活動と巧妙な駆け引きが展開されている。だが、たとえば9・11をめぐる“対テロ戦争”では情報大国であるはずのアメリカ、イギリスも失敗の連続、テロの脅威はむしろ拡大はしている。翻って日本は“スパイ天国”と揶揄されるほど諜報に対する国民の危機感が薄い。ときに非合法的手段を用いて情報を集め、謀略活動する敢行する諜報機関の実態と限界を、詳細な事例分析によって明らかにするノンフィクション。

目次

第1章 イラク―露呈したインテリジェンスの罠(プレゼンテーション;「情報の失敗」の理由 ほか)
第2章 アルカイダ―“対テロ戦争”の実態(アルカイダ工作員;テロ・ネットワーク ほか)
第3章 中国・ロシア―スパイ技術の精髄(核技術スパイ疑惑;中国諜報機関の特徴 ほか)
第4章 朝鮮半島―“極東の火薬庫”で繰り広げられる情報戦(北朝鮮の諜報組織;拉致問題 ほか)
第5章 監察―諜報機関の暴走を抑えられるのか?(諜報と法執行の融合;テクノロジーの暴走 ほか)

著者等紹介

野田敬生[ノダヒロナリ]
1970年生まれ。東京大学文学部言語学科中退。国家1種試験に合格し94年、公安調査庁に入庁。98年夏、米国中央情報局(CIA)情報分析研修に派遣。現在はジャーナリストとして、主に週刊誌や月刊誌で執筆。調査能力の高さと分析の綿密さは定評があり、数々のスクープをものにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

7
世界各国には諜報機関が存在する。時には非合法的手段を用いて情報を集め謀略活動すら敢行する。失敗する事は稀どころか多数に上る。本書はそんな諜報機関の実態と限界を事例分析によって明らかにしている。諜報機関は調査能力でなく分析能力が求められる。言い換えれば騙されない能力である。しかしそんな調査能力も分析能力と表裏一体でよき分析能力がなければ重要な事実は発見できない。つまり誤った前提を抱くと見えもしないものを見てしまう危機が常に存在してしまうという事である。CIAがイラクの大量破壊兵器保有を誤認したのがいい例だ。2014/02/23

ぽん教授(非実在系)

2
アメリカのイラク戦争での「情報の失敗」から中国・ロシア・北朝鮮の情報機関、更には日本の情報機関の現状まで幅広く扱う。 著者は元公安調査庁職員でCIAでの研修の経験もあり、その現状と限界をリアルに描く。 デジタル化された情報に頼らざるを得ない中、スパイの引き抜き合戦などを熾烈に戦いつつ極限の状況で誤った判断をしないようにするのは至難の業であることがよくわかる。 失敗ばかりしてるために秘密主義を採る日本の機関に民主的統制をかける困難さは、著者の意見だけでなくそもそも諜報活動へのアレルギーもあるのではと思う。2014/07/31

4610tosan

2
「諜報」の原則が分かりやすかった。政治学とか社会学とかで包含してきちんと客観視できるよう(現実に行なわれる行動として)表に引っ張り出す必要があると強く感じた。2012/10/11

i-miya

1
ひろなり 福沢諭吉の政府諜報活動批判 カバート・アクション含む諜報手段 プレゼンテーションの技量 パウエル ヒューミント~協力者 からもたらされた情報 ジキント~盗聴記録 独立調査委員会 600Pの記録 「WMD報告書」 核兵器ーアルミニウム管 生物兵器ーカーブボーム 化学兵器ー衛星画像分析 <ヒューミントの制約> 工作担当者 - ケースオフィサー 協力者   - エージェントアセット 英 合同情報委員会(TIC) 英国議会情報安全委員会(ISC) JICの評価報告書はMI6による報告書2007/01/19

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