内容説明
国際政治の舞台裏では、各国インテリジェンス機関による周到な情報活動と巧妙な駆け引きが展開されている。だが、たとえば9・11をめぐる“対テロ戦争”では情報大国であるはずのアメリカ、イギリスも失敗の連続、テロの脅威はむしろ拡大はしている。翻って日本は“スパイ天国”と揶揄されるほど諜報に対する国民の危機感が薄い。ときに非合法的手段を用いて情報を集め、謀略活動する敢行する諜報機関の実態と限界を、詳細な事例分析によって明らかにするノンフィクション。
目次
第1章 イラク―露呈したインテリジェンスの罠(プレゼンテーション;「情報の失敗」の理由 ほか)
第2章 アルカイダ―“対テロ戦争”の実態(アルカイダ工作員;テロ・ネットワーク ほか)
第3章 中国・ロシア―スパイ技術の精髄(核技術スパイ疑惑;中国諜報機関の特徴 ほか)
第4章 朝鮮半島―“極東の火薬庫”で繰り広げられる情報戦(北朝鮮の諜報組織;拉致問題 ほか)
第5章 監察―諜報機関の暴走を抑えられるのか?(諜報と法執行の融合;テクノロジーの暴走 ほか)
著者等紹介
野田敬生[ノダヒロナリ]
1970年生まれ。東京大学文学部言語学科中退。国家1種試験に合格し94年、公安調査庁に入庁。98年夏、米国中央情報局(CIA)情報分析研修に派遣。現在はジャーナリストとして、主に週刊誌や月刊誌で執筆。調査能力の高さと分析の綿密さは定評があり、数々のスクープをものにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coolflat
ぽん教授(非実在系)
4610tosan
i-miya
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