内容説明
ダイナミックに変化を続ける中国経済。成長を謳歌する一方で、歪んだ発展が社会を蝕んでいる。国有企業の非効率な経営、拡大する所得格差、人民元の切り上げ問題など、その実態に眼を向ければ難問が山積しているのが実情だ。ジレンマに陥る「巨龍」はどこへ行こうとしているのか?本書では、実力派エコノミストとして知られる著者が、移行期にある中国の経済システムを分析する。その潜在力を冷静に見極め、グローバル大国への道を突き進む中国の未来を読む。
目次
第1章 改革解放の全体像―市場化と民営化を軸に
第2章 中国の漸進的改革―ワシントン・コンセンサスVS北京コンセンサス
第3章 市場経済への道―目標の確立から体制の完備へ
第4章 対外解放の光と影―外資導入の功罪
第5章 国有企業改革―民営化に向けて
第6章 国有銀行改革―不良債権の処理から株式上場へ
第7章 人民元改革―ドルペッグから管理変動制
第8章 資本主義への課題―不均衡型成長からバランス型成長へ
第9章 グローバル大国への課題―平和台頭に向けて
著者等紹介
関志雄[カンシユウ]
1957年香港生まれ。香港中文大学経済学科卒業。東京大学大学院経済学研究科修了。経済学博士(東京大学)。香港上海銀行経済調査部エコノミスト、野村総合研究所経済研究所部上席エコノミスト、経済産業研究所上席研究員などを経て、野村資本市場研究所シニアフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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