ちくま新書<br> 法隆寺の謎を解く

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法隆寺の謎を解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 280,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062604
  • NDC分類 521.81
  • Cコード C0252

出版社内容情報

世界最古の木造建築物として有名な法隆寺は、創建・再建の動機を含め多くの謎に包まれている。その構造から古代人の宗教観を読み解き、日本文化の源流に迫る。

内容説明

法隆寺は世界最古の木造建築として“世界遺産”に指定されている。しかし実は、私たちが目にしている法隆寺は七世紀後半から八世紀初めにかけて「再建」されたものであり、そうしたことがわかったのは一九三九年になってからのことにすぎない。しかも聖徳太子による創建から「再建」達成までの百年間は、仏教の日本化と並行して、古代王朝の内部で激しい権力闘争が起こった時期でもあった。仏教やヒンズー教などのインドの宗教建築を踏査してきた著者が、回廊の構造や伽藍の配置などから古代世界を読み解く、空間的な出来事による「日本」発見。

目次

序章 法隆寺の謎(謎解きのまえに;解き明かされる謎の数々)
第1章 法隆寺をめぐる(門前にて;中門の中で;そして塔と金堂;塔の中で;金堂の中で)
第2章 めぐる作法/めぐる空間(めぐる作法の伝来;五重塔と柱信仰;列柱回廊をめぐる;夢殿へ;祈りのカタチ)
第3章 法隆寺は突然変異か(門の真ん中に立つ柱;なぜ法隆寺だけなのか;法隆寺以前の伽藍配置;法隆寺ファミリーの誕生;謎の柱はビテイコツだった)
終章 日本文化の原点に向かって(タテとヨコ、南北と東西;血統と流儀、そして新創建を進めたのは誰か;空白の誕生、そして大陸起源か日本起源か)

著者等紹介

武澤秀一[タケザワシュウイチ]
1947年生まれ。1971年、東京大学工学部建築学科卒業。同大学院工学系研究科修士課程(建築学専攻)を中退し、東京大学工学部助手(建築学科)。その後、設計事務所を主宰し、東京大学、法政大学などで講師を兼任。現在は東北文化学園大学大学院教授。博士(工学)、一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

umeko

14
興味深い内容だった。感覚的で説得力に欠くところもあるが、それでも建築家の視点が新鮮で、それ以上に得るものは多かった。法隆寺へ行く前に読み直そう!2016/02/16

rakim

11
歴史の謎は論争しながら検証を重ね、各人の専門の知識の集積によってまた新しい考察が興味をもたれる。これってある意味でとてもロマンティック。建築を専門にする武澤さんの法隆寺論は、一時話題になった梅原猛さんの謎解きよりもすんなり私には頭に入ってきました。解かれなくてもよい謎かもしれないと思う。読み易い良書。105円の古書で購入したけれど10倍以上の価値あり。文章の語尾の不統一感が少し気になりましたが。2013/08/13

moonanddai

8
久しぶりで法隆寺のおさらいでも…、と読んだのですが、ちと驚き。創建法隆寺(鵤寺)と再建法隆寺とは時代が重なっていると…。つまり再建法隆寺の金堂ができた後、創建法隆寺が焼失したと…。建築家から見た法隆寺を書いているので、淡々としていますが、読んでる方としては驚きです。つまり金堂に使われている天井板は、創建法隆寺焼失前に切り出されたもので、それ以前から再建(この本では新創建と呼んでいます)構想があり、それは山背山背大兄王を死に追いやった後ろめたさから「聖徳」崇拝を高めようという意図からであると…。なるほど。2023/03/12

slider129

7
法隆寺にまつわる謎の一つの中門の真ん中にある柱について、建築的観点とインド仏教のしきたりを交えて紐解いてくれる。お寺を巡るに当たって参考になることが多く、これからは違った鑑賞の仕方が出来そう。四天王寺の南大門より西門が何故”正門”なのかもわかり、目から鱗が落ちた。 2012/12/07

6
建築学の視点から「法隆寺」を再考しようとする本。聖徳太子と同様に謎の多い木造建築だが、謎を謎にしているのは今までの歴史学が積み上げてきた固定観念に責任があり、だからこそ仏教や大陸の建築を鑑みることで、観念を一旦ゼロにする必要があるのだろう。ここに法隆寺の真実像が完成したとは言い切れないが、仏教のコスモロジーを建築に持ち込んだ「法隆寺」の歴史を辿っていくと、ここからまた新たな古代史観が獲得され、鑑賞の楽しみもより深まる筈だ。2011/10/23

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