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ちくま新書
エコロジカルな経済学

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480061478
  • NDC分類 519
  • Cコード C0233

内容説明

地球温暖化や酸性雨、大気汚染などは、さまざまな要因が絡み合って生じるため、どれだけの被害を引き起こすのか、予測が難しい。しかも、いったん問題が生じると、人間の生活基盤を破壊する恐れすらある。こうした問題に対し、これまでの経済学はほとんど無力であった。生産と消費において、ごみが出ることを想定していなかったからだ。本書は、主流派経済学のこうした限界を明らかにし、市場経済の活動を妨げることなく環境問題を解決するための、実効性のある処方箋を提示してゆく。経済と環境を両立させるための基礎理論から政策論までを展開した、エコロジカルな経済学の入門書だ。

目次

第1章 カウボーイ経済から宇宙飛行士経済へ
第2章 ごみがでない生産と消費の理論
第3章 ごみがでない世界での環境問題
第4章 現実の経済の情景
第5章 ごみがでる生産と消費の理論
第6章 ごみができる世界での環境問題
第7章 新しい理論から導き出される政策の方向

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

101
普通環境問題の本というと現状分析や今後の世界の方向性などが中心となるのですが、この本は題名通りにミクロ経済学の原点から説き起こしてくれてわかりやすい応用経済学の本となっています。後半には環境問題の現状と今後の政策の方向性というものが示されていていい入門書であると感じました。2016/03/10

Nさん

1
既存の経済学理論は、環境問題(外部性)を如何に内部化するかを考える。市場均衡は環境問題を最初から想定しない。対して著者は、環境問題(ゴミや生産による廃棄物)の発生を予め想定し、消費活動に加えて、財・サービスの生産過程を含んだ大きな視点から経済理論を再構築しようと試みる。環境コストや社会貢献価値の認識、エコな誘因から人間活動を変えていく。GDPだけを追う社会からの脱皮。行政の監視コストを抑えて、如何に環境コスト認識の流れを作れるか?真っ当な記述だが、その試みは既存の経済学を範囲を越えていないように思われる。2018/01/13

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