内容説明
本書は日常の感覚を使って数と計算の意味を説き明かすことを目指す。整数の説明からスタート、位取りを経て分数へと至り(ここまでが小学校)、次に方程式、負の数とすすみ、振り子による2次関数、さらに無理数の説明で終わる数学のエッセンス・ツアーである。進学塾で中学生を対象に数学を教えた経験をもとに実況中継ふうな書き方になっており、子供に質問されて悩んでいる親や、「数学のおもしろさを少しは知ってるつもりだが、よくはわからない」という好奇心の持ち主にはぴったりのやり直し基礎数学講座である。
目次
第1部 小学校の算数をクリアーする―数のルール基礎編(消費者は0を発見する―0の秘密;数として合理的な漢数字;整数を理解すれば怖くない ほか)
第2部 中学数学を磐石にする―数のルール発展編(方程式は解いてはいけない!;負の数のかけ算はプラスか?;0.3×3=0.9=1は正しい? ほか)
第3部 高校数学への門戸を切り開く 数のルール飛躍編(振り子がつくった2次関数;小学生に分かる無理数ルート2の極意)
著者等紹介
小野田襄二[オノダジョウジ]
1938年東京生まれ。埼玉大学文理学部理学科中退。1986年より、高校進学塾ネオセミ、駿台予備校で数学、理科、国語、論文の受験指導にあたった。現在、ジャーナリスト専門学校講師。フェルマーの定理の証明に挑戦するなど純粋数学の研究を続ける一方、数学教育に対する発言も多い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
31
学校の教室で先生と生徒たちのやり取りというシチュエーションで数学の基礎的なところを勉強するというストーリー。生徒たちがかけ算、わり算などの基礎的なところから徹底的に質問を先生へ浴びせ、先生も一歩も退かずという姿勢でどんどん答えるので読んでいてとてもテンポが良かった。中学の数学から先も少しやってほしかったのと図形についても取り上げて欲しかったという気持ちもありますが、数字より文章を読むのが好きな私としてはとても良い作り方でした。楽しく数学を勉強できました。2023/06/15
gorico
5
断捨離する前に再読。この本は20年ほど昔、0.99999…=1という式が成り立つことがどうにも納得できず、あれこれ調べてる時に出合ったのだった。読み直してみたけど、数学的考え方が致命的にできない身としてはやっぱりイマイチ理解不能。ただ、小数が2種類あるという話は何となくわかった。数を点で表す「区切り点小数」と、目測による範囲で表す「物差し小数」。例えば10÷3は前者で考えると余りが出る。後者だと循環小数になる。ふむふむなるほど。でも理解できたのはそこまで。カナシイ😢
がっち
2
使い物にならない本。他の数学のやりなおし復習本を読めばよかったと思った。D2010/10/25
入江・ろばーと
1
久々にこんな酷い本読んだってくらい酷い。タイトルとは裏腹に分かりづらいことこの上ない。「どうしてそうなるの?」と思ったが最後その疑問は解消されないまま本は終わりを迎える……2018/06/26
-
- 和書
- さかな大図鑑 (愛蔵版)