ちくま新書
勉強力をみがく―エキスパートへのみち

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480059895
  • NDC分類 371.4
  • Cコード C0237

内容説明

「学力低下」を憂える議論が続いているが、教育心理学者である著者は、「機能的能力観のススメ」を説いて、「本当の学力、実力」とは何かをあらためて考え直す。また、エキスパートと呼ばれる人びとの方法をより具体的に取り上げ、どうすれば「たくましい知識」すなわち「本当の能力」を自分のものにすることができるのかを探る。「見てわかる力」「生みだす力」「問いを立てる力」「自尊心の力」などのキイ・ワードを用いながら、わかりやすく解説する。

目次

第1章 能力のはたらき方(見てわかる力;生みだす力 ほか)
第2章 アイデンティティの力(蜜を集めないミツバチ;豊かさの功罪 ほか)
第3章 勉強法を考える(大工さんの世界;学校・大学を見直す ほか)
第4章 能力を生かす(国際化時代の能力;外国語への感覚 ほか)

著者等紹介

梶田正巳[カジタマサミ]
1941年愛知県生まれ。名古屋大学教育学部教育心理学科卒業。同大学院教育学研究科博士課程満期退学。イリノイ大学、ハーバード大学エンチン研究所、スタンフォード大学などで研究。現在、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授、元教育学部長。専攻は認識心理学、教育心理学、異文化間教育学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

5
2003年初版。人生の3つの波の話などは大いに参考になりました。忙しい日々の中にも趣味的なことを持っていないと余生がつらいものになりそうですね。2012/07/23

ヒダン

2
生涯学力(学習)についてよくある「情報化社会やグローバル化により常に学び続けないと知識が古くなるからいつまでも学び続けましょう」という観点からではなく、「記憶は忘れても消えてなくなったわけではなくポテンシャルとして残っており、学習により復活するから潜在能力が増える老年期こそ勉強が大事」っていう脳科学的な視点からの説明が新鮮でした。2013/05/31

フィ

0
前半は抽象的な認識論であったが、後半の勉強の実例と考察は、前著に引き続き参考となった。繰り返し強調されていたが、問題意識を持ち、自ら問いを立て、自ら深めて検証していく。これが本当に必要な能力だと思う。受験勉強を行う過程であっても、このような能力の素地をどのように形成していったらよいかについて考えて見たい。2013/07/07

潟山男

0
「勉強して力がついた状態」とは一体何か、考える本。勉強で身につく力といっても、実に様々なパターンがあるが、いずれにしても、勉強は人生のどの時点においても可能であるし、するべきものなんだろう。2013/04/02

Riko

0
図書館で借りた2013/03/19

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