内容説明
ブッシュ大統領はテロリストとの戦いを「十字軍」と呼び、タリバンもまたジハード(聖戦)を呼びかけている。こうした激しい争いの背景には何があるのだろうか。一神教起源の「文明と野蛮との戦い」を、孔子や司馬遷、福沢諭吉など東洋の視点から整理し、新しい文明観を提示する。
目次
文明論と福沢テーゼ
ゆらぐ「文明」概念
西方の野蛮―文野闘争の起源
「出エジプト」の遊牧民性と野蛮
なぜいま孔孟か
孔子という人
孔子が夢見た周公
孔子の好学・武士の好学
楠正成の死の意味は?
「自由への日本の闘い」とその後の成り行き
「自由」の歴史と孔孟思想
文明論の展望―文野闘争を超えて
著者等紹介
俵木浩太郎[タワラギコウタロウ]
1939年生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科を卒業後、日東ユニカーK.K.で10年間のサラリーマン生活を送る。1972年同大学院教育学専攻に入学し、ひきつづき同博士課程に学ぶ。1976/77年ロンドン大学に留学、Diploma in Phirosophy of Educationを取得。現在、玉川大学教授。教育学博士
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