内容説明
現代では写真に術などない。これまでプロが蓄積した「失敗しない術」を今のカメラはすべて内蔵している。技術面では誰でも簡単にプロと同じスタートラインに立てるのだ。だからこそ、何を撮るか、が重要になる。これは感性の問題だ。一方で、高性能のカメラがはびこる現代において消えてしまったものもある。―たとえば、緊迫した雰囲気。撮る側にも撮られる側にもあった緊張感。これが写真を特別なものにしていた。仕事でも趣味でも写真とともに生きてきた新聞記者が語るIT時代の写真術。
目次
第1章 「見る」と「撮る」
第2章 ポジとネガ
第3章 プロとアマチュア
第4章 男と女―座標軸のとらえ方
第5章 銀塩とデジタル
第6章 人間写真のすすめ―「レトロ写真館宣言」
第7章 夜写真のすすめ―へそまがりの美学
第8章 切り取り写真のすすめ―結婚式を遊ぶ
第9章 コンタックスvsライカ
第10章 脇役としてのカメラ―映画の楽しみ方
著者等紹介
柳沢保正[ヤナギサワヤスマサ]
1937年千葉市生まれ。東京大学仏文科卒業。朝日新聞入社後、社会部デスク、ジュネーブ特派員を経て編集委員。1997年に退職。現在衛星テレビ朝日ニュースターの「ジャーナルA」キャスター
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