内容説明
ゾロアスターは謎に満ちた宗祖である。生まれた時も場所もいまだ定かではなく、人びとは想像を重ねて宗祖のイメージをつくりあげてきた。ある人は魔術師といい、ある人は最高の占星術者といい、またシャマン的な幻視者であるともいう。ヘロドトスによって伝説が記録され、プラトンからニーチェに至る哲学者を魅了したゾロアスターとは誰か。その教えは、どのようなものだったのだろうか。
目次
第1章 ゾロアスター伝説
第2章 正典を求めて
第3章 ゾロアスターの生涯
第4章 イメージと歴史の交錯
第5章 コスモロジーから終末へ