内容説明
ゾロアスターは謎に満ちた宗祖である。生まれた時も場所もいまだ定かではなく、人びとは想像を重ねて宗祖のイメージをつくりあげてきた。ある人は魔術師といい、ある人は最高の占星術者といい、またシャマン的な幻視者であるともいう。ヘロドトスによって伝説が記録され、プラトンからニーチェに至る哲学者を魅了したゾロアスターとは誰か。その教えは、どのようなものだったのだろうか。
目次
第1章 ゾロアスター伝説
第2章 正典を求めて
第3章 ゾロアスターの生涯
第4章 イメージと歴史の交錯
第5章 コスモロジーから終末へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
33
2013.01.26(初読、初著者)前田耕作著。 2013.01.24 (参考図書) 伊藤義教『古代ペルシャ』『ゾロアスター研究』。 (カバー1) 西洋世界が最初に受け取ったアジアの宗教者は、ゾロアスターであった。 その教えは、キリスト出現よりも数世紀も前に、ギリシャ人に「アジアの古き叡智」として知られていた。 (カバー2) ゾロアスターは謎に満ちた宗祖である。 生年も、場所もわかっていない。 イメージで作り上げられたゾロアスター。 2013/01/26
よこ山
1
ゾロアスターという核がユーラシアを転がるうちにつけた様々な宗教の足あと。それを丁寧に書き下している。2014/10/12
みぎ・妖子
1
デュペロン萌です。それ以外では、第五章が特に面白かったかな。ブログに詳しく感想文書きました。2009/02/27