内容説明
「今日は雨に降られた」、こういう日本語独得の受け身文をどうやって外国人に教えたらよいのだろう。外国人には日本語ソフトが内蔵されていない。しかしそのため、不審の表情で、また言い間違いというかたちで、われわれネイティブの気づかぬ問題点を指摘してくれる。日本語を外国語として外から眺めたとき、日本語の新たな謎が見えてくる。日本語教育の第一線で活躍する著者がこの謎に挑むユニークな入門書。
目次
第1章 日本語の文を作るには
第2章 助詞が活躍する
第3章 「ハ」と「ガ」を使い分ける
第4章 動詞はどのように使うか
第5章 気持ちを伝えるための文法とは
第6章 ひとつの文で言い足りなければ
第7章 教科書日本語は正しいか