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内容説明
神秘学は、哲学、芸術はもとより、政治、科学をもふくむ人類文化全般に影響を及ぼしてきた。本書は神秘学の基本的な考え方とその影響の流れを、ギリシア哲学まで遡って、平易に説きおこす。
目次
1 神秘学とは(神秘学の原風景;古代の秘儀参入;古代東方;魂の遍歴者たち;アカシャ;一元論;後天開闢;ガイア)
2 美学としての神秘学(美学者シュタイナー;真・善・美;アストラル・ヴィジョン;フォルク;恨の美;南溟の果て)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こぽぞう☆
13
図書館本。「神秘学」という響きからもうちょっと軽いホントにかと思った。哲学とか美学とか普段避けて通る理系なので。集中しないと理解できない本だった。2018/10/27
さえきかずひこ
7
オカルティズム、とくにグノーシスとシャーマニズムについての本なのだが、深くて妙に風通しが良いところがふしぎな一冊である。ワーグナーの感情美学について肯定的に述べている危うさも見受けられるのだけれど。本書の後半はシュタイナーの思想に踏み入っている。彼の思想がドイツ美学の系譜にあることをしっかり指摘しており、熱もありつつどこか冷静な筆致が印象的である。胡散臭いと思いながらいっぽうで惹かれるように読んだ。2017/08/07
白義
5
結構いい。プラトンやグノーシスといった神秘主義の水脈を、芸術や文学も使いながら上手くエッセイで読者に伝えながら、全体としてはシュタイナー神秘学の格好の入門書になっている。神秘学、とは内的宇宙の深みに降りてそれを生かすための学。オカルトとして真っ当な知からは退けられる他ないものだけど、どこかで超越感覚を持った方が人はやはりいいのだろうなあ、とはよく感じた。個人的に目から鱗だったのは韓国の恨概念の深みとダイナミズム。東学の紹介も面白いです2012/02/28
しょ~や
2
いろんな角度からの話が出てて、面白い。2015/04/20
satoshi
1
シュタイナーの日本語訳を多数手がけている著者による神秘学入門。2010/07/23
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