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内容説明
日本の外に出ることを禁じられた鎖国時代に、正史にあらわれないたくさんの日本人が海外にいた。そのほとんどが沿岸で操業中、嵐にまき込まれたり、方向を見失って漂流せざるを得なくなった人びとである。顔かたち、体格などまったく違ううえ、ことばも通じない見知らぬ地で、彼らはどうやって日本に帰ろうとしたのか。世界各地に足跡を残した漂流者を追った、著者の長い旅。
目次
第1章 ジョン万次郎―日本のエイハブ船長
第2章 アメリカ彦蔵―リンカーンと握手したただ一人の日本人
第3章 音吉―太平洋を回った因縁の輪
第4章 音吉、久吉、岩吉―ロンドン公文書館の金釘流
第5章 大日本平四郎―墨痕黒々とした墓標
第6章 初太郎―ラテンの社会と共鳴した漂流者たち
第7章 力松―帰国をあきらめて日本人の世話に徹した男
補遺1 山田長政―大漂流時代のまえに
補遺二 木曜島のダイバーたち―北オーストラリアの真珠貝採り
あとがき―阿倍仲麻呂