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内容説明
メルヘンの登場人物たちは読者の心を映す鏡。子供の頃から親しんでいる物語も、成長するにしたがって読み方が変わってくる。本書では児童精神科医である著者が、精神分析のメソッドで登場人物の深層心理にアプローチ、その自己実現の過程や思春期特有の心理、拒食症、不登校、いじめや性の問題をあざやかに読み解く。
目次
序章 メルヘン・ワールドへの道案内
第1章 華麗に活躍する若者たち
第2章 人生を案内する大人たち
第3章 主人公を苦しめる悪役たち
第4章 不思議な力の持ち主たち
第5章 世間の厄介者たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2024/02/16
だみ
1
グリム童話、日本昔ばなしなどキャラクターにはそれぞれの役割、自己投影があるんだなと思った。継母にも色んな気持ちがあったり、お姫様にもそれぞれの成長が描かれてたり。意識して読んでみたい。2016/05/20
灰音 四音
0
メルヘン、とくくられているけれど童話やお伽話、昔話も含んでいる。よく登場するお姫様とか王子様、継母小人間抜けものとか、それぞれ役に意味があったことを知った。役があった、と言うよりは役を当てはめた、のほうが近いかもしれないけれど。心の中の何かに深く語りかけるから今もずっと話し続けられているのだろうとは思っていたが、心理学を絡めるとここまで面白く変わるのかと、楽しみながら読ませてもらった。お伽話読むときの見方が、ちょっと変わりそう。2013/01/28
がぼ
0
ユングユングしてますた2011/12/19
鳩羽
0
ちくまプリマーだから児童書寄り?平易で分かりやすい、メルヘンというよりユングの分析心理学入門の本。西洋では東洋と比べて、意識と無意識の境界がはっきりしていて、おとぎ話でも異界に入り込むところが分かりやすいというのに納得。確かに、主人公が出掛けていく先に、森だの地下世界だのがあることが多い?2010/04/30