ちくまプリマーブックス<br> 発明戦争―エジソンvs.ベル

ちくまプリマーブックス
発明戦争―エジソンvs.ベル

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480041807
  • NDC分類 K289
  • Cコード C8354

内容説明

腕のいい技術者を集めて「発明工場」を作ったトマス・アルヴァ・エジソンと、物理学者と機械技師を組み合わせて発明を企業化したグラハム・ベル。この二人が繰りひろげた大発明戦争と彼らの生涯をとおして、エレクトロニクスの夜明けを描きだす。音響技術専門家の著者自身が、彼らの作り出した発明品を検証しなおしながら、電流・電話・真空管などのしくみについてわかりやすく図解を付して詳述する。

目次

第1章 ヨーロッパの反感
第2章 グラハム・ベル
第3章 音の戦い始まる
第4章 真空管の発明
第5章 映画の発明戦争
第6章 映画が声を出した

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

33
「エジソンは偉い人」なのか? 著者はロンドンでイギリス式の電球を見て、ショックを受ける。発明の年表を書けば、特許をめぐる訴訟の年表にもなるという事実。他人の発明を妨害することは非難されてもしかたがない。発明の歴史が未来を夢みる、明るく牧歌的なものではなく、ドロドロの人間ドラマであることは驚きだが、晩年のエジソンが従来のイメージ通りに変わっていく点は、ほっとする。2016/07/21

kochi

16
白熱電球、発電機や送配電、録音再生、映画、電話、無線通信等、現代社会とは切っても切れない電気・電子技術の発明や改良の歴史に良くも悪くも関係した人物として有名なエジソン。彼が絡んだ訴訟などの「発明戦争」を描いた本書によれば、エジソン研究所という近代的システムを他に先駆けて作り上げたところに企業人としての非凡さが現れており、努力の発明家というイメージは彼とマスコミが作り上げたもの。送電手段として直流・交流論争を行った時とか、映画の特許プールを作った時など、ゴロツキを雇ったそうだが、そんなところも… ^_^2019/02/19

西澤 隆

2
「電話を作ったエジソン憎い」と歌われた東京プリンの「携帯悲歌」。歌詞カードに「電話を発明したのはベルです」と注記されていたのをふと思い出した。考えてみれば産業に絡む今の発明のほとんどは企業の投資で行われた研究の成果。商品は発明者の名前ではなく会社名で売られるわけで発明が個人の名声として語られるのは懐かしい時代のお話なのかもしれない。日本でよく語られる「京都の竹で電球」をはじめとしたエジソンの数々の伝説の裏話を通して知財保護が充分ではなかった時代のSLAPP満載の歴史は語られる。理系が読むときっと面白い本。2017/02/04

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