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内容説明
1932(昭和7)年、日本は中国の東北部に満州国を成立させた。45年の敗戦でその国が消滅するまで、新天地を求めて多くの日本人が大陸にわたり、著者の一家も農業移民として希望を抱いて入植した。広大な土地満州にはどんな暮らしがあったのか。その後にやってくる敗戦の苛酷な状況を、少年はどのような思いでうけとめたのだろう。
目次
第1章 班代開拓団の生活
第2章 奉天・遼陽の生活
第3章 祖国日本へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Carol
2
図書館で見かけ気になって手に取った。満州に開拓団が行き、終戦後、帰国が困難だったことは何となく知っていたけれど、全然理解していなかったな。国の情報操作や教育によって、開拓団の人たちの中には中国人を蔑視するようになってしまった人も多く、彼らにひどいことをしていたこと。民衆を守るはずの軍や警察は、戦況悪化のニュースを早々に仕入れ、民衆よりも先に逃げていたこと。それでも必死に帰ってきた人たちに対する差別が日本国内でずっとあったこと。私たちの世代も知っておかなきゃいけないことだと思った。2023/05/13
yoneyama
0
満洲で子供時代を過ごした母の話を思い出しながら読みました。2005/07/24