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内容説明
人は死を目前にした時、だれに向かってどのようなことを書き残すのだろう。明治から現在まで、その死が後世の日本人に記憶されている人たちの、手紙や日記や遺書をとりあげ、彼らはどう生き、何を私たちに語りかけたのか。
目次
時代の鼓動(正岡子規―君ニハ大責任ガアル;藤村操―曰く「不可解」;石川啄木―お前の送った金は薬代にならずお香料になった ほか)
彷徨する魂(芥川龍之介―僕の将来に対する唯ぼんやりした不安;野口英世―終りはもう見えている;宮沢賢治―風のなかを自由にあるけるとか ほか)
山河はるか(佐々木清美―キヨミハ、ナイテ、ヨロコビマシタ;中村徳郎―自からの手で果すつもりでいます;鈴木肝一―オ月サマモダイブタカクノボリマシタ ほか)
繁栄の陰で(原民喜―僕は雲雀になって消えて行きます;樺美智子―元気で試験勉強中です;高野悦子―旅に出よう出発の日は雨がよい ほか)