内容説明
富士川や伊豆の河津川、笛吹川でのアユ釣、芦川のヤマメ釣、湯西川のハヤ釣、湯河原沖のアジやフグ釣、そして佐藤垢石やカワセミのおじさんなど名手の釣、さらに宇野浩二・滝井孝作・飯田龍太氏らの釣…井伏氏がこよなく愛した釣の醍醐味と、その周囲の自然・風物・人々を温かいタッチで描く。
目次
富士川支流
青羽雀のおじさん
掛け持ち
釣魚記
疎開者不漁
橋本屋
白毛
雨河内川
釣魚雑記
湯河原沖〔ほか〕
著者等紹介
井伏鱒二[イブセマスジ]
1898年、広島県福山市生れ。本名満寿二。はじめは画家をも志すも、やがて文学に専心し、『鯉』『山椒魚』で文壇に登場。独自のユーモアと哀感ただよう多くの作品を書いた。1993年没
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