ちくま文庫
吉行淳之介エッセイ・コレクション〈2〉男と女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480039323
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

性を追求しつづけた小説家が元手をかけた洞察力で男と女の関係を軽妙にときあかす。男のセックスの最後の一回は「赤い玉がポンと出る」という話は本当か?「女のオルガスムスを見分ける方法は?」「娼婦と私」「一夫一婦制について」など、男女の秘事の奥の奥まで描く一冊。男の奔放、女の貞淑が信じられていた時代を懐かしむエッセイ。

目次

1 生と性(赤い玉がポンと出る…話;女体へのさわり方 ほか)
2 娼婦と私(娼婦と私;セックスについて ほか)
3 男と女(美醜について;嫉妬について ほか)
4 恋愛と結婚(誘惑;あいびき ほか)
四畳半襖の下張「裁判」法廷私記

著者等紹介

吉行淳之介[ヨシユキジュンノスケ]
1924年岡山生まれ。東京大学文学部英文科中退。「モダン日本」の編集者を経て、53年『驟雨』で芥川賞、70年『暗室』で谷崎賞、78年『夕暮まで』で野間文芸賞を受賞。「性」を追求した小説の大家にして、エッセイ、対談の名手。父はダダイストの吉行エイスケ、母は美容家の吉行あぐり。1994年7月没

荻原魚雷[オギハラギョライ]
1969年三重生まれ。ライター・編集者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

56
この作家のスタンスとして、こういった話題を思い切り茶化すか、もしくは文学的に分析するかというバランスが絶妙であり、そのため猥談でも過剰に下品にならないという特徴がある。こういうエッセイが売れていたという時代は、寛容だったのだなあとも思ってしまうが。2017/03/14

こばまり

24
読友様が近頃ハマっておられるのを見かけて【再読】。『私の眼に映る美人は、他の男性よりもどうやら世の中にその数が多いようです。学生時代、私は友人にこう言われたものです。「君が街に出ると、たちまち街に美人の数が増える」』などは思わず微笑んでしまいます。谷崎やフォークナー、ツルゲーネフ等この再読がきっかけで読みたい本がまた増えてしまいました。2014/07/09

ショーリン

0
かなり際どい話も語り手次第で哲学になるのね^ ^ 2018/01/06

Shinya Fukuda

0
性とか男と女とかを書かせたら天下一品の吉行淳之介さんのエッセイ集。そんなに過激なことは書かれていない。書いてあるのはある意味常識的なことだと思う。しかし、男の願望も少しは入っているかな。共通点の多い作家に永井荷風がいるが時代も文体も古すぎて現実味が感じられない。やはり性を書かせたら私の知る限り吉行さんだ。最後の永井荷風の作とされる四畳半裁判について弁護側証人として出廷し陳述した時の問答が記されている。これがとても面白い。講演はしないが対談の名手と言われた吉行さんの面目躍如。法廷を笑いの渦に巻き込んでいる。2021/11/11

kamesan2go

0
これは大人なんだけど人間は2種の性別があるからこそ、ドラマがあるんだよね〜(^^)

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