内容説明
この世ならぬ美しさの王女の、体の中でいちばん秘密なところに隠されていた赤い宝石の謎とは―魔神のたわむれから、はるか遠く離れた国の王子と王女が宿命の恋におちて数奇な運命をたどる一大ロマン「カマル・アル・ザマンの物語」、妖艶な美女との官能的な恋も束の間、怪盗の手により苦境に陥った商人アラジンのスリル満点の話など、夢のような物語が華麗にくり広げられてゆく。
目次
カマル・アル・ザマンの物語(第百七十夜‐第二百四十九夜)
ニアマー・ビン・アル・ラビアとその奴隷娘ナオミの話
アラジン・アブ・アル・シャマトの物語(第二百四十九夜‐第二百六十九夜)
タイイ族のハティム(第二百六十九夜‐第二百七十夜)
ザイダーの子マアンの話(第二百七十夜‐第二百七十一夜)
ザイダーの子マアンとバダウィ人(第二百七十一夜)
ラブタイトの都(第二百七十一夜‐第二百七十二夜)
ヒシャム教主とアラブ人の若者(第二百七十二夜)
イブラヒム・ビン・アル・マーディと理髪外科医(第二百七十二夜‐第二百七十五夜)
円柱の多い都イラムとアビ・キラバーの子アブズラー(第二百七十五夜‐第二百七十九夜)〔ほか〕
著者等紹介
バートン,リチャード・F.[バートン,リチャードF.][Burton,Richard Francis]
1821‐1890。イギリス生まれ。ヨーロッパ各地を放浪して育つ。大学中退後、軍に志願してインドに渡り、近東の諸言語・習俗を調べた後メッカ巡礼を果たす。ナイル川水源への探検、中央アフリカでの探検をはじめ、西アフリカ、ブラジル、シリアにまで足をのばした。奔放不羈、政府や上流階級と相容れず、晩年は辺境の領事として転々とし、生涯を終えた
大場正史[オオバマサフミ]
1914‐1969年。佐賀県生まれ。本邦初の『バートン版千夜一夜物語』の完訳を遂げたほか、外国文学、性風俗をめぐる、多数の著書・訳書を遺した
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感想・レビュー
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ハイク
優希
加納恭史
ゆき
しんかい32