内容説明
謎の美女への不思議な恋に身を焦がす若者は、思いが叶いしびれるような官能の歓びの絶頂の一夜を女と過ごしたのだが…恋の逸楽を描いた傑作「アジズとアジザーの話」、隠者を誘惑する女を描く「隠者の話」、生き生きと綴られる動物寓話数篇、ペルシャの青年と教主最愛の側室との哀感胸にせまる恋物語「バッカルとナハル」などを収録。古沢岩美画伯の鮮烈な秘画とあいまって魅惑の国へ読者を誘う。
目次
オマル・ビン・アル・ヌウマン王とふたりの息子シャルルカンとザウ・アル・マカンの物語(第九十六夜‐第百四十六夜)
鳥と獣と大工の物語(第百四十六夜‐第百四十七夜)
隠者の話(第百四十七夜‐第百四十八夜)
水鳥と亀の物語(第百四十八夜)
狼と狐の話(第百四十八夜‐第百五十夜)
二十日鼠と猫いたちの話(第百五十夜)
猫と烏の話(第百五十夜)
狐と烏の話(第百五十夜‐第百五十二夜)
はり鼠とじゅずかけ鳩の話(第百五十二夜)
泥棒と猿の話(第百五十二夜)
雀と孔雀の話(第百五十二夜‐第百五十三夜)
アリ・ビン・バッカルとシャムス・アル・ナハルの物語(第百五十三夜‐第百七十夜)
著者等紹介
バートン,リチャード・F.[バートン,リチャードF.][Burton,Richard Francis]
1821‐1890。イギリス生まれ。ヨーロッパ各地を放浪して育つ。大学中退後、軍に志願してインドに渡り、近東の諸言語・習俗を調べた後メッカ巡礼を果たす。ナイル川水源への探検、中央アフリカでの探検をはじめ、西アフリカ、ブラジル、シリアにまで足をのばした。奔放不羈、政府や上流階級と相容れず、晩年は辺境の領事として転々とし、生涯を終えた
大場正史[オオバマサフミ]
1914‐1969年。佐賀県生まれ。本邦初の『バートン版千夜一夜物語』の完訳を遂げたほか、外国文学、性風俗をめぐる、多数の著書・訳書を遺した
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