内容説明
出来てきた写真に、死んだはずの子供が写っている。知見らぬ人も、手も、首も…。写真というごく日常の世界からかいま見る非日常の数々。電気が点り、汽車が走り、ラジオが鳴り出す。一挙に近代化への道を歩み始めた明治の一時期。庶民が味わった驚きと動揺、悲喜こもごも。
目次
第1章 写真の怪(人が写る;顔が写る、手が写る;けものが写る;ものが写る;光が写る ほか)
第2章 文明開化(御一新の頃;電信・電話・郵便・電報;汽車・電車など乗りものの話;世相さまざま;電気 ほか)
著者等紹介
松谷みよ子[マツタニミヨコ]
1926年、東京に生まれる。作家。「びわの実学校」同人。松谷みよ子民話研究室主宰。『龍の子太郎』(国際アンデルセン賞優良賞受賞)『ちいさいモモちゃん』(野間児童文芸賞受賞)『あの世からの火』(小学館文学賞受賞)ほか著書多数
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