内容説明
激発する攘夷事件、坂本竜馬暗殺の真相、維新の志士を震え上がらせた新撰組の内実…。歴史の光芒を浴びることなく、翻弄され、泡沫のごとく散った者たち。封建体制が崩壊し新時代へと移行する安政から慶応のうちおよそ10年間に繰り返された弾圧、反発、裏切り、抵抗、謀略、奸計、殺し合いのドラマを追う。
目次
安政大獄と軽輩士族の擡頭
激発した攘夷事件
文久暗殺年
清河八郎の暗殺と浪士組始末記
吉田東洋と武市半平太の対立
河上彦斎の生涯とその死
坂本竜馬と中岡慎太郎
新撰組の考察
対馬藩の内争
王政復古のクーデター
幕末暗殺補遺
著者等紹介
森川哲郎[モリカワテツロウ]
1924年(大正13)東京都生まれ。早大、日大をいずれも中退。雑誌記者、新聞記者、翻訳家などを経て、作家活動に入る。父親がハルピンで、無実の罪で銃殺されたことなどから、冤罪事件を研究。1962年(昭和37)、帝銀事件の死刑囚として獄中にある平沢貞通を救う会を結成。事務局長となり、生涯をかけて国家権力を告発し続けた。1982年(昭和57)死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。