ちくま文庫
怪奇探偵小説名作選〈2〉渡辺啓助集―地獄横丁

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  • サイズ 文庫判/ページ数 516p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480037022
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

女性の目に入れられた義眼に異常な執着を示す男の物語「偽眼のマドンナ」。盗撮のレンズを通した女性に情欲を覚える男の姿を描いた「写真魔」。牧師を天職としながらも内奥に潜む悪を日記に綴る男の数奇な運命を描いた「聖悪魔」。自分を裏切った女と作品を酷評した批評家への復讐をたくらむ悪魔派探偵作家の仕掛けた罠を描いた「地獄横丁」などを収録。

著者等紹介

渡辺啓助[ワタナベケイスケ]
1901年(明治34)秋田市生まれ。本名圭介。青山学院英語師範科、九州帝国大学史学科卒。中学教師を経て、29年(昭和4)「新青年」に『偽眼のマドンナ』を発表。エキゾティシズムとモダニズム、フェティシズムに満ちた作風で知られる。2002年(平成14)1月死去

日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年神奈川県生まれ。出版社勤務を経て、ミステリ評論家・フリー編集者として活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

15
都会的な猥雑さと幻想的な雰囲気が絶妙にブレンドされた犯罪ロマン小説集。結末に一捻り工夫のある作品も多くて楽しい。「偽眼のマドンナ」「北海道四谷怪談」「聖悪魔」あたりが好み。2014/06/21

本木英朗

14
作者のこの本は俺は2002年にいちど読んだっきりだった。今度が2回目だが、やはり今の俺には難しかった。渡辺啓助、恐るべき名前だわ。まあ、また10年以内にもう一回読んでやる。2019/03/23

林 一歩

12
久々の掘り出し物。初期の横溝正史や乱歩を髣髴させる名作揃いでコンプリートしたいと思いました。2012/09/14

ヴィオラ

9
渡辺さん、かなりのロマンチストではないかと。言葉の選び方使い方が独特で、ちょっと不思議な読後感。詩集とか出してないのかな?ちょっと読んでみたい。2024/11/14

wm_09

1
ふんだんに盛り込まれた怪奇趣味と、生々しい描写がいい。『血蝙蝠』は鮮やかだと思った。(清)2009/11/05

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