内容説明
はじまりは、彼女に口移しされた睡眠薬だった。覚醒剤中毒に陥り、幻覚に襲われた著者は、ドラッグと訣別するも、今度は「不安神経症」に悩まされる。やがて納得のいく精神科医と出会い、森田療法により恢復する―。そんな著者が出会った依存症の人々。アルコールに溺れる同僚。だめな男に貢ぐ女性。自分の顔を刃物で傷つける青年。当事者たちの見つけた出口は。
目次
第1章 依存したがる人々―アルコール依存症の友人が破滅寸前から立ち直るまで
第2章 殴られても好きな人―彼女たちはなぜだめな男に惚れるのか?
第3章 もう一人の精神分析家「ドラッグ」―潜在意識を体験した一週間の記録
第4章 わが神経症と森田療法―生きるために何が大切かを不安神経症は教えてくれた
第5章 ある男の自傷行為をめぐって―そしてみつめなおす自己
著者等紹介
本橋信宏[モトハシノブヒロ]
1956(昭和31)年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。文筆家。伝説のカルト雑誌「スクランブル」の編集長を経て、現在、政治、思想、事件、風俗などをテーマにルポルタージュ、小説と幅広く執筆中
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