ちくま文庫<br> 査問

ちくま文庫
査問

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480036568
  • NDC分類 315.1
  • Cコード C0131

内容説明

ある日突然、私は十数日間におよぶ“査問”という異常な体験をする。日本共産党が躍進を続け、総選挙で38議席を獲得した1972年、一部の共産党員たちが家族との連絡を断ち、拘束状態の下で査問を受けた。査問、それは共産党内では特別の意味をもつ言葉である。スパイ、組織破壊者など裏切り者への取り調べ…。当事者が明かす衝撃のドキュメント。

目次

第1章 査問の風景
第2章 査問する側される側
第3章 釈放後の風景
第4章 離脱の風景
第5章 昨日の世界

著者等紹介

川上徹[カワカミトオル]
1940年東京生まれ。60年に日本共産党に入党。64年から66年まで全学連(民青系)委員長。その後、72年まで日本民主青年同盟(民青)中央常任委員。90年に日本共産党を離党。80年より同時代社代表取締役として出版活動を行っている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

肉欲棒太郎

2
「査問」が当事者にとってはいかに苛酷なものであったとしても、結局共産党は「新日和見主義派」を粛清=殺害はしなかった。殺害しなかったどころか、報告を読む限りでは殴る蹴るなどの物理的な暴力もなかったようだ。これが例えばボルシェビキやナチスだったらどうだったか?良いとか悪いとかではなくて、そこに共産党の「革命党」としての、ある種の“穏健さ”が露呈しているような気がする。2016/06/05

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