内容説明
ある日突然、私は十数日間におよぶ“査問”という異常な体験をする。日本共産党が躍進を続け、総選挙で38議席を獲得した1972年、一部の共産党員たちが家族との連絡を断ち、拘束状態の下で査問を受けた。査問、それは共産党内では特別の意味をもつ言葉である。スパイ、組織破壊者など裏切り者への取り調べ…。当事者が明かす衝撃のドキュメント。
目次
第1章 査問の風景
第2章 査問する側される側
第3章 釈放後の風景
第4章 離脱の風景
第5章 昨日の世界
著者等紹介
川上徹[カワカミトオル]
1940年東京生まれ。60年に日本共産党に入党。64年から66年まで全学連(民青系)委員長。その後、72年まで日本民主青年同盟(民青)中央常任委員。90年に日本共産党を離党。80年より同時代社代表取締役として出版活動を行っている
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