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内容説明
人はなぜ死ぬの? 心はどこにあるの? 進化や遺伝の仕組みとは? なぜオスとメスがいるの? 教科書以前の素朴な疑問から、具体例を厳選。断片的に専門知識を蓄えるのではなく、要点から体系的にわかりやすく解説。メディアで話題になる事柄も、基礎さえ押さえておけば、もっと理解が深まる! 文庫化にあたり、人類起源や免疫に関する最新の知見で大幅に改訂。いい加減でしたたかな生物の原理に迫る、恰好の入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
68
”生きているってどんなこと?”、”心はどこにあるの?”、”人はなぜ死ぬの?”・・。「初歩から」という意味がとても”深い”。易しく議論を進めながらも、生命に関する非常に根源的な疑問について考える。進化についても、”形態の変化は全て突然変異と自然選択で、徐々に環境に適応していった結果”とするより、むしろ、適応以前に形ができてしまって、その形に適応した生息場所を探したと考えた方がいいのではと。祖先がカバの仲間の陸棲生物であった(!)クジラが海に入った例も挙げ説明。考えさせられることが多くありました。2019/06/15
こなな
48
題名の通り、生きているってどんなこと?から始まる。目次から入るとわくわくする。ある意味不死身なクマムシについても興味深く記してある。私は、カナダアカガエルについて思い出した。冬に凍結されてそして春になり12時間かけて血は再び流れ始め心臓が鼓動を始める。甦るのだ。心臓は細胞分裂しないので癌にならないとか(特別な筋肉でできているから。)mRNAについても記してある。この本は2019に修正されているものである。今、真っ最中のトピックでもあるコロナワクチンに封じ込められているものである。iPS細胞のこととか・・2021/04/11
tsu55
19
そもそも生きているってどんなことなのか? 心はどこにあるのか? ヒトはなぜ死ぬのか? なぜ性はあるのか? 素朴な疑問に答えながら、生物学の基礎を体系的に教えてくれる。 何十年前かに学校で習った生物学とは考え方が違っている部分もあり、 目からウロコの読書体験を味わった。2021/02/09
アルカリオン
15
(電子書籍p112/237)「クビアカモモブトホソカミキリ」というカミキリムシは、奈良や岡山の山に生息しているが、単為生殖をしておりメスしかいない。このカミキリムシは西表島にもいるのだが、そこではオスもいて有性生殖をしている。つまり、有性生殖と無性生殖は、同じ種の中で切り替えができるようなのだ。同様のことはフナの個体群についても言える。こうしてみると有性生殖と無性生殖は種ごとに固定されているわけではなく、その切り替えは割合自由なのかもしれない。2022/02/20
Hiroshi
8
2003年に刊行された選書を加筆・修正のうえ16年後に文庫化したもの。①生命についての素朴な疑問、②生物の仕組み、③進化の由来の不思議、④病気の謎、からなる。前書刊行後の現生人類の進化史と分子生物学の進展は顕著であり、③④で急に難しくなる部分が加筆したところと思われる。①生物は自律性があり自らを作ることに特徴があり、物質が循環している。そして生きているとは、38億年前に生まれた生命が今も承継されていることだ。環境問題は余り厳密に理屈を突き詰めると極端な話になってくる。いい加減なところで適当にやるしかない。2022/02/14
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