ちくま文庫<br> 芸能人別帳

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ちくま文庫
芸能人別帳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 514p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480036377
  • NDC分類 772.8
  • Cコード C0174

内容説明

芸能スキャンダリズムを追いもとめた竹中労。権威とは無縁な芸人たちのあるがままの魅力を、シンラツで愛情あふれる文章で綴る役者評判記!スキャンダル・ジャーナリズムの心意気がパンパンに詰まった一冊。

目次

1 スターを剥ぐ
2 怪優列伝
3 プライバシー女優論
4 美女点検
5 人気の裏側
6 不思議俳優シリーズ
7 番外篇
8 芸能スキャンダリズムの黄昏

著者等紹介

竹中労[タケナカロウ]
1930年生まれ。東京外語大学除籍。フリーのルポライターとして活躍。政治から芸能まで広い分野をテーマに、権威とは無縁な時代の心性を掘り起こす文章は、竹中節として多くの読者を魅了した。91年5月19日肝臓癌で死去。父親は画家の竹中英太郎
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

18
単行本『スター36人斬り』の増補文庫版。渥美清の項で「浅草の頃の渥美にくらべて、堕落したね」というような表記があるが。渥美清が自分のプライベートを隠していたのは、こういう「昔の友達」「昔世話をしてやった」とかいう人物に、ずけずけと寄ってきて欲しくないという気持ちがあったのかもね。ビートたけしも、浅草時代の知人はほとんどきっているしね。2016/10/10

hitotak

8
著者が昭和40~50年代当時の雑誌に寄稿した芸能記事をまとめた一冊。大御所芸能人はもちろん、書かれた当時は売れっ子でも、現在では名前も聞かないような芸能人の記事もある。文体も内容もかなりあけすけで容赦なく、好き嫌いによる決めつけも激しいが、ネット記事やウィキで探しても出てこなそうな、当時のスキャンダルネタは興味深く読んだ。またナベプロに代表される当時の芸能プロがスターを薄給で酷使し、独立すれば徹底的に干されるという告発記事を読むと、芸能界は昭和の時代から何も変わっていないこともよくわかる。2019/12/23

moonanddai

6
竹中労…。いました…。学生の間では有名でした。当時、映画はよく見ました(それこそ文芸座のオールナイトとか、上板東映とか、川崎、蒲田、並木座…)が「芸能人」というか「スキャンダル」系にはあまり興味がなかったので、竹中労は読んでいなかったのですが、改めて読んでみますと面白く読めました。ここでは個々の「人」を語りながら、広く「人生」を語っているような気がします。特に、「人は心の中にそれぞれ『アヒル』を飼っている」という。アヒルとはその人の最も大切としているもの譲れないものの寓意なのですが、とても心に残りました。2017/02/02

ますりん

4
1950~1960年代に活躍した俳優や女優、芸能人のゴシップ交えた、まあ人によってはクソミソにケナしたりホメたりな本。当時の様子が良くわかるので、それだけでも貴重な資料。著者はこういうこともやってたんだー、と感心しきり。自分が知っているのはソウル・フラワー・ユニオンの中川さんを経由して沖縄民謡にどっぷりハマっていたときに、登川誠仁さんや、嘉手苅林昌さんの名演を録音してた人、という認識でした。昭和の資料というだけでなく、植草甚一さんの本と同じように。肩の凝らない読み物としてゴロゴロしながら読むのも一興。2018/06/10

ラブミーテンダー

2
今から12年前の本。しかも内容自体はもう40年以上前の話。ほとんどは知っている人だが、本気でわからない人もいた。ただ、今の芸能スキャンダルってほとんどが恋愛事情ばかりだけど、当時は仕事や事務所のことまで踏み入ってるんだなぁ、と感心した。ナベプロに対しての話なんかは、なかなか面白かった。力あるものに尻尾を振るテレビなんぞは、いまだに何にも変わっていないんだなぁ。2013/03/22

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