ちくま文庫<br> 富士に立つ影〈9〉幕末篇

ちくま文庫
富士に立つ影〈9〉幕末篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 495p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480034694
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

幕末乱世の中、世の流れとは関係なく父熊木公太郎の仇、佐藤兵之助をひたすら探し続ける熊木城太郎。ひょんなことから浪士団に入った彼が出会ったのは浪士団副団長である父の仇の息子の佐藤光之助だった…運命の糸は築城家三代目の二人をさらに複雑な場所へと誘う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tsukamg

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光之助と城太郎の物語。敵討ち以外のことには熱情のわかぬ城太郎は、浪人集団の長となった光之助の隊に入る。老いた兵之助が、お園に、若き日のことを詫びに行く場面が、実に良かった。大長編ならではの余韻だ。2016/07/08

アヴィ

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時代はいよいよ幕末へ。築城家二人の争いから始まった物語も、時代にのみ込まれ勤皇派か佐幕派かに色分けされてしまう。孤高の剣士宮本武蔵が関ヶ原の合戦に参加したように、光之助も城太郎も尊王攘夷の時代を生きることになる。あっさりと散った公太郎に対して生きなければならない兵之助の老境が哀れのようでもあるが、若い頃に悪役を経験し苦労した俳優は、後に味のある良い役者になるというが、兵之助の老いに涙が止まらない。2025/09/30

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