内容説明
文化二年、富士の裾野愛鷹山麓で城の設計をめぐり、二大築城家、赤針流熊木伯典、賛四流佐藤菊太郎が迫真の築城問答を展開する。菊太郎有利の情勢は、奸智にたけた伯典の策略で意外な結果に…以後三代にわたる両家の対立を江戸~明治にわたる時代とともに壮大なスケールで描く大長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
寺(いつも上品でごめんね)
40
全巻読んでからまとめてレビューしようと思う。とりあえず1巻は超エモい(たぶん合ってると思う)。2019/05/29
(^_^)/
1
まだ物語の端緒だが、相当面白い。講談調の語りも嫌味がなくほのかにユーモラスでどんどん読めるし、時代小説としての文化風俗の取り入れ方も痒いところに手が届くちょうどいい塩梅だ。2016/06/08
やす きよ太郎
1
築城家の三代に渡る壮大なストーリーだったはず。大河ドラマにしてもいいじゃない?
tsukamg
0
大正時代の作品。大長編時代小説。講談調で多少取っつきにくいが、すぐに話の面白さに惹きつけられた。熊木伯典の悪役っぷりが見事。2016/02/13
アヴィ
0
築城家である佐藤家と熊木家の三代に渡る壮大な大河小説。既に築城家として名のある佐藤菊太郎と熊木白典、二人が富士山裾野に予定される築城の現代でいうならプレゼンといったところか、互いに築城問答を戦わすことになる。真摯で直情な佐藤菊太郎は、熊木白典の老獪なやり口に翻弄されてしまう。佐藤善熊木悪が分かりやすいが、ここから始まった物語は、そう単純に事は運ばない。果たしてどうなるのか。2巻へ。2025/09/26