内容説明
「皮肉&同情社」とはいかなる組織か?美女イーディーの「ブロンドをしのぐブロンド」とはどういう色か?「ドライヴウェイ」とは本当はどんな道なのか?言語Aを言語Bに移し変えてみようなどという、考えてみれば途方もなく楽天的な作業、それが翻訳というものだ。その右往左往のなかで出会った、言葉と人生をめぐる細かいようないいかげんなような話あれこれ。
目次
ダーウィンの好きな本屋
マルシーの怪
プリック・トリック
サリンジャーは変わる
翻訳はこころ
ルンペン幻想
きみの名は?
本屋の本をまるごと買うことについて
チェコなまりの英語
あるスピーダーの告白〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
41
翻訳家のコラム集。80年台後半から90年台前半の連載で時代を感じさせる。前作と同じ掲載誌に連載されていたものなどをまとめている。非常に軽く書かれていておっと思う話題が多いが尻切れトンボの印象にようやく慣れてきた。ウォーホルとイーディ関連の翻訳を手がけたそうで、彼らのことが出てくる。まったく興味がなかった方面の話でネットでいろいろ調べるきっかけになった。2015/10/25
けいちか
3
実は翻訳家としての青山さんの作品は全く読んだことがない。ただ、翻訳に従事している人のエッセイということで、きっと面白いに違いないと思って手に取った1冊。調べてみたら児童書も多く翻訳されている人で、現在は大学教授だとか。読みやすいエッセイで、翻訳家のこだわりが見え隠れする文章でした。英語ではなく、ロシア語を日本語に訳す機会のある者として、言語違いでも、考えることは一緒だなと思った次第。2009/08/21
鈴音
1
90年代前半までのコラムなんだけど、翻訳界隈が賑わってていいなぁと。楽しそうである。2022/07/13
ゆーかり
0
青山南、面白い。
minmi
0
この作家さんは掘り出し物でした。2009/09/07