ちくま文庫
龍馬の妻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480034083
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「うちは龍馬の妻や」気ままで勝気で奔放で大酒飲みのおりようのなかにはいつも龍馬が巣喰っていた。…歴史の闇の彼方におき忘れられていた坂本龍馬の「妻」―幕末維新、日本の激動期の渦中で転変の生活を余儀なくされた一人の女の生涯が、いま蘇える。女性の眼から見たもう一つの維新史。

著者等紹介

阿井景子[アイケイコ]
1932年長崎市生まれ。佐賀大学教育学部卒業後、上京。出版社の編集者を経て作家活動に入る。史実を重視し、歴史の掘り起こしに努めて独自の小説世界を構築している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yearning for peace

3
おりようと龍馬はお互いが持つ波動が心地よく共鳴しあう仲であり、最愛の龍馬と死別してからのおりようの後半生は、奈落の底を這うような過酷な日々でした。そんななかでどん底の彼女を救い、支えたのが西村松兵衛。おりようの不遇な妹・光枝との同居が泥沼の三角関係へと発展していく。龍馬との短い蜜月のひとときが忘れられないおりようにとって、実直でしたたかな松兵衛では物足りず、結局は龍馬の影を慕って生きざるを得ないその姿に、なんとも物悲しい末路を感じました。2010/06/07

雨巫女

3
最初の夫が、あまりに理想的だと、やはり、次の人は比べてしまいそう。(龍=0018/5)2010/05/27

youxian♬*゜

2
1998/7/20 集英社文庫って書いてあるけど書き間違い?(印象深かった人物:りょう) 本当のことかどうか知りたいです。龍馬の死後のりょうの姿や生涯はもし本当のことだったら(内容が)かなしくてさみしすぎます。1998/07/20

井戸端アンジェリか

2
伝記的な物だと思っての購入だったが、著者がおりようの後半生を調べているうちに疑問に思った事を忠実に基づいて書いた小説だった。龍馬の死後再婚したにも拘わらず、生涯「うちは龍馬の妻や!」と名乗り墓石にもそれを刻む。坂本家や同志には嫌われていたようだが、良い人だと慕う人もいる。  幸せそうだったのはほんの数年だけど、龍馬に愛されたんだからアンタの勝ちよ。前半、りようの眼から見た龍馬にキュンキュンです。2012/12/23

橘きこ

1
この作品は、歴史小説なのですが、りょうの龍馬を想う心の機微が描かれているところは、まるで少女小説のよう。りょうの心情は、現代に生きる恋する女性の心の機微と何ら変わらない。この小説を読むと、どの時代を生きても、女性はやはり“女性”なのだということが分かる。人生経験が多い女性ほど、この小説は、共感を呼ぶのではないでしょうか。2017/12/15

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