出版社内容情報
自殺に失敗し、「命売ります。お好きな目的にお使い下さい」という突飛な広告を出した男のもとに、現われたのは?
【解説: 種村季弘 】
内容説明
目覚めたのは病院だった、まだ生きていた。必要とも思えない命、これを売ろうと新聞広告に出したところ…。危険な目にあううちに、ふいに恐怖の念におそわれた。死にたくない―。三島の考える命とは。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
755
数ある三島作品の中でも、本書が最も通俗的、かつ軽い筆致。自殺に失敗したので「命売ります」の広告を出す主人公、羽仁男もそうだが、他の登場人物も、かなりに荒唐無稽だ。吸血鬼は登場するし、国際犯罪組織も暗躍する。いずれも、およそ他の三島作品には見られないものだ。読み物として楽しめなくはないが、三島に特有のシニシズムやニヒリズム、あるいは微細な心理の綾といったものは、ここにはない。死を前提として生のあり様を模索するというのは『葉隠』の発想に他ならないが、ここでは、それもパロディ以上のものではない。2012/09/21
馨
665
面白かったです!テンポが良くて途中で止めようにも続きが気になって止めづらい為一気にラストまで読みました。最初の客からすべてが繋がった時、さすが三島由紀夫は巧いなぁと思いました。2013/02/12
鉄之助
565
三島が割腹自殺してから、今年の11月25日がちょうど50年。死の2年前、43歳の彼が「死」をどのようにとらえていたかを探りたくて、この本を読んだ。読もうとする新聞の活字がみんなゴキブリになってしまう→「むしょうに死にたくなってしまったのである。」という主人公。「命売ります」との新聞広告を出したら、次々とハードボイルド調の事件に巻き込まれて行く。異色の三島作品だった。「自分は精魂をつくして死に急いだ」(まるで2年後の三島自身を象徴するかのよう)主人公と、決して死に急がない一組の夫婦との対比が面白かった。2020/12/13
ehirano1
414
命を買う側の理由が何ともシュールで面白いエンタメコメディ小説。しかし著者はかの三島由紀夫。単なるコメディ小説ではないハズ。描きたかったのは不条理、そして不条理なるモノは突然何でもない状況で現れる、ということではないかと。そして、こんな不条理を実は著者自身持て余していたのでは?だからこそ、その表れとして著者には珍しいコメディ小説という形になったのでは?と思ったりもしました。2024/09/16
森林・米・畑
362
前半と後半で主人公の命に対する気持ちの変わりようがすごいと思った。前半は面白くするすると読めたが、後半はハラハラドキドキと読んでる方も気の持ち方が変わった。取っ付きにくいと思っていた三島由紀夫作品だが、案外読みやすかった。2016/06/10
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