内容説明
ハインロートを師と仰ぎ、父親のように慕いながら、貪欲なまでに知識を吸収していくローレンツの姿が、手紙の中に浮かび上がる。動物たちと接する日常的な生活の中で積み重ねた、綿密な観察の数々、それを基にした比較動物心理学や、本能行動と遺伝との関係の考察が展開される。全編を通じて、動物たちへのこまやかな愛情と、ウィットとユーモアが感じられる。
目次
5 1933年11月~1934年12月―比較動物心理学へ
6 1935年1月~1937年3月―本能行動の遺伝学
7 1937年4月~1939年1月―野生的形態と家畜的形態
8 1939年2月~1940年3月―真の動物行動学をめざして
終章 回想と展望