内容説明
宿敵モリアーティと対決、そして滝壺に落ちたホームズ…しかし物語は続く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
15
「最後の事件」と「空き家の冒険」を含み8編が収録されている。 上記2編はホームズの死と復活を扱っているという点で特異な位置を占めている。 シャーロッキアンの論議の対象としてよく話題になる。 しかしそれは、ぼくにとっては他人事に過ぎない。なぜならホームズが死んだと思われていた間にワトスンは妻を亡くしているからだ。 これをドイルと重ねると興味深いことを発見する。「空き家の冒険」発表の1年後の1906年にドイルは最初の妻ルイーズを亡くしている。ドイルは1年前から妻の死を予測していたのだろうか。2020/10/18
Busy ants
0
ホームズを知らない人がモグリだ。 言うまでもなく、全集を読みました。 何回も、何回もだ
lotus_lotus
0
注が本文を凌駕。特に最後の事件→空き家の冒険の間の空白期間の考察はバラエティに富んでて楽しい。2009/10/10
水瀬しあ
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時々かなり大胆な仮説が見受けられます。しかし大空白時代についての仮説はもっともな気もして。色々と矛盾点があるのですねぇ。まぁ、無理もないわけですが……。しかし、ネタバレがネタバレが。初読の方は、まず本文のみお読み下さい……そもそも、入門には向かないシリーズだとも言えます。個人的には、おまけがあった方が楽しいと思うのですが。 2004/07/20
tomo6980
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もうね「最後の事件」と「空き家の冒険」の註といったら、「嬉々として」としか言いようのない充実ぶり。もちろんこれだけで一冊の本が書けるのだから、泣く泣くカットした説が山ほどあるであろうけれども。あと「三人の学生」の舞台は剣牛どちらかという註の学閥的盛り上がりもなかなか。「インテリが気品を損ねずにミーハーになれるのだから、推理小説が流行るはずだ」とは誰の言葉だっけ2018/12/09