ちくま文庫<br> こいつらが日本語をダメにした

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ちくま文庫
こいつらが日本語をダメにした

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  • サイズ 文庫判/ページ数 329p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480032638
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0181

内容説明

たとえば道草を食うとはなにを食うのか。3個の礼とはいったいなにか。日ごろよく使う格言、成句をめちゃめちゃにこわし、まったく別の意味を引き出し、とんでもない内容につくりかえる、まったくもってふとどきな、珍明解国語辞典。

目次

第1章 言葉の原価計算
第2章 言葉の因数分解
第3章 言葉の検便
第4章 言葉の初場所
第5章 言葉の生活設計
第6章 言葉の耳鼻咽喉科
第7章 言葉の生物観察

著者等紹介

赤瀬川原平[アカセガワゲンペイ]
1937年横浜市生まれ。画家、小説家。1981年『父が消えた』(尾辻克彦の筆名で発表)で第84回芥川賞を受賞

ねじめ正一[ネジメショウイチ]
詩人・小説家。1948年東京生まれ。81年に詩集『ふ』でH氏賞を受賞。『高円寺純情商店街』で第101回直木賞受賞

南伸坊[ミナミシンボウ]
1949年東京生まれ。イラストライター。イラストレーション+エッセイで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

112
私の尊敬措く能わざる赤瀬川原平氏が郎党(?)のねじめ正一氏、南伸坊氏と共に日本語のオモシロ例、オカシナ例を取り上げて「徹底解剖」する痛快無比な書物。ハラの皮がよじれて元に戻すのに苦労する。一言で言えば「バカバカシイ」「クダラネェー」に尽きる解釈をマジメに語り合うその姿、日本語の真実に「真正面から迫ろう」とするその意気込みに感動を覚えない人は誰もいないであろう。これまで何度読み直しただろうか、読むたびににじみ出る「バカバカシサ」「クダラナサ」でこの書に並ぶものは今のところ見つかっていないのでアル。2024/06/18

kinkin

76
赤瀬川原平、ねじめ正一、南伸坊さん、考現学の御大が日本語のことわざや格言、成句にするどいツッコミを入れているのが楽しい本。「のどから手が出る」、「黒山の人だかり」、「足留めを食う」では足袋のこはぜをどう食べたらよいか他多数。ねじめ正一さんは「どんぶり勘定」という言葉が気になってどんぶりを持って銀行に行ったそうで500円玉なら468枚、100円玉なら634枚入ることを確認したそうだ。他にも自分なりに考えてみたがなかなか面白いと思った。2017/01/29

5〇5

5
「日本は、ことわざが多い国みたいだね」 「そのことわざや慣用句を、好き勝手にいじり倒したのがこの本ってわけね」 「確かに、普段何気なく使っている『言葉』を、こんな風にもてあそぶって、楽しいよね」 「そうね、花を咲かせたり、交わしたり、濁したり、飾ったり、尽くしたり、詰まったり、尻を捉えたりしてる…『言葉』だけにね!」2024/11/14

AU

4
深夜ラジオのようなノリで慣用句を茶化しまくる一冊。ある慣用句を取り上げ、座談会形式でそのことについてあれやこれやと話し、飽きたら次の慣用句へ…と進んでいく。読み始めはそのノリに若干ついていけなかったものの読み進めて同調できるようになるとどんどん楽しくなってくる。これがもし公開座談会でその場で観覧できてたらゲラゲラ笑ってたんだろうな。「日本語」が好きな人はきっと楽しめる。2016/11/29

長老みさわ/dutch

3
巷間で流れる間違った日本語をあげつらってどうたらこうたらの本かと思ったら、日本語をダメにしたのは著者たちだった。「“のどから手が出る”のはどれくらい飢餓状態になったらいいか」「“黒山の人だかり”とは何人以上を言うか」云々云々…。困った爺さんたちだ。2009/12/07

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