内容説明
夜間中学を舞台にした前作「学校」から三年。再び教育現場を舞台にした山田洋次監督作品「学校2」。北海道の高等養護学校の先生と生徒たちとの交流を描いたこの作品のシナリオと映画スチール百枚に、監督インタビュー、撮影日誌、「ある午後の教室―解説にかえて」(朝間義隆)を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大泉宗一郎
15
名作『学校』に続いて、舞台を高等養護学校に変えた映画のシナリオ。何回も繰り返し見るほど大好きな映画だが、ストーリーを文字に起こして追っていくと、改めて丁寧な脚本づくりに感動すら覚える。本当にいい作品だ。ただ、シナリオよりも映画を見てもらいたい。2016/08/31
壱萬参仟縁
1
僕が学部生だったとき、確か、第1作目を拝聴した1994年。教職課程の学生が視るように勧められた映画の本。現在は、自由学校や、通信制学校が増えて、不登校やいじめなど、様々な理由で学校をやり直そうとしている若者の受け皿ができている。当時は、まだ、そうした恵まれた環境ではなかったと思える。改めて読むと、様々な人生プロセスを経ている、個別的ではあるが、人生一皮むけるために、奮闘されているのが感動を呼ぶ作品だと思う。2012/06/07